山田五郎が語る「自主解禁で就活をもっと楽しもう!」

2013/01/28

デイキャッチ 山田五郎 就活

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今回は、2012年12月6日放送「荒川強啓デイキャッチ!」
「デイキャッチャーズ・ボイス」山田五郎さんの回
起こしたいと思います。

音声はこちらから

山田五郎(以下、五郎)
12月1日に企業の採用活動がいわゆる「解禁」になったっていうことで
いろんな報道出てます。

で、これ去年から12月になった。
それ以前は10月だったわけですよね?
だけども、選考試験だとか面接だとか選考活動が始まるのは
昔と変わらず4月からなんで、単に学生側から見れば
入りたい会社を探したり選んだり応募するための期間が
2ヶ月短くなっただけで、かえって就活大変になったんじゃないか?っていうことを
前にも「ボイス」で言いましたけども。

実際その昨年の実績を見るとね、
「準備期間不足によるミスマッチが増えた」っていうような
企業側からの声も多々上がってるっていうことだそうです。

で僕自身、前から言ってきたように
そもそも新卒一括採用っていうシステム自体に反対だから
解禁日の早い遅いっていうのは本質的な問題ではないと思うんですけれども。

ただこの「解禁」っていうね、ことを1つとっても
今の就活に潜む本質的な問題が垣間見えてくるんじゃないかな?
っていう気がします。

例えば、「解禁」っていう言葉使うのは何故ですか?っていう話ですよ。
「解禁」っていうのは早すぎるとダメだから禁止しているから
「解禁」っていうわけですよね?

じゃあ、なんで早すぎると良く無いのか?って言うと
「学業の妨げだ」っていう意見が1個と、
あともう1個は「青田買いが進む」っていうのがよく言われることですよね?


だけど、よくよく考えてみたら
就活が学業の妨げっていうのって「就活と学業が相容れないものである」
っていうこと前提で話してるような気がするんですけど。
それ、おかしくないの?っていう気はしますけどね。

だって善し悪しはともかくとして、
現実問題として多くの大学生は就職のために大学に入っていくだけですよ。
就職したくて。

荒川強啓(以下、強啓)
現状はね・・。



五郎
就職したくて大学に入ってくるんだけども、
そこで教えてくれる学業というやつは就活に役立たないって
言ってるようなもんですよね?これ!
それ、おかしいじゃないですか!

社会に役に立たないことしか教えてません!って
大学が言ってるようなもんですよね?
だったら、大学に行く意味が無いんじゃないか?と思うんですよ。

就職するために就職に役に立たないことしか教えてくれない大学に入るって
おかしな状況がもうずーっと続いていますよ。

で、企業なんかも・・僕らもよく言われましたけども。
会社に入ると必ず、「お前ら、大学で勉強したことが役に立つと思うな!」
みたいなことを当然のように言うわけですよ(笑)
「こっから、一からやるんだ!」みたいな・・。

こんなこと、当然のことのように言ってる国っつーのも
珍しいと思うんですよ!
だったら、大学必要無いじゃないですか!
高卒で採用した方がいいじゃないですか!っていう気はしますよね。

強啓
いやもうね、「学歴社会」だから・・
大学卒業見込み・・予定者というのがそこにガンッ!とあるんですよ。
だから大学で何を学んだか?ではなくて、
大学を出たか?出ないか?で違ってくるっていうんですよ!

五郎
だけど、企業の側からしたら高卒で雇った方が
年齢給安くて済むわけですし、どのみち大学で何にも役に立つこと勉強して来ないんだったら、
そっちの方が企業にとっても得でしょ?

でまぁ大学ってそれだけじゃなくてね。
こういういろいろ考えたり、経験を積んだりするためにも
重要な期間だとかっていう意見もありますけど・・

その大学をある種のモラトリアム期間って考えてられたのも
そりゃ景気の良かった時代の話でいま少子化の低成長時代に
そんな悠長なこと言ってる場合なんですか?っていう気もしますけどね。



もちろん、勉強がしたくて行く人もいるからその人はすればいいんだけど、
多くのほとんどの学生は就職のために行くって言ってるんだから。
だったら、就職に役に立つことをもっとやった方がいいんじゃないかな?
っていうその日本の大学教育が抱えてる根本的な問題みたいなのが・・

強啓
矛盾ね・・。

五郎
はい、矛盾が見えてきますよね。

それから僕はね、「青田買いが良くない」って言われる
その理由がいまひとつ昔からピンと来てないんですよね。

だって、学生の側からしてみれば早く内定もらえれば
それに越したことはないわけですよね?

で、それやると大手に人材が集まっちゃって
中小企業なんかは不公平だとか言うんですけど。
これ、よーいドンしたって同じでしょ?
結局、まず最初に学生は大手のところに行くわけですよね?
だからあんまり結果変わらないんじゃないかな?という気がしますし。

あるいは「早く内定出すと学生が勉強しなくなる」なんていうことを
言ってる人もいますけど、これも愚の骨頂で。
どうせ社会で役に立たないことしか教えてないから
内定貰うと勉強しなくなっちゃうんですよ!
役に立つことだったら内定貰ったあとだって、
「これやっといた方が会社に入って役に立つな!」と思ったら
やると思いますし。

更に言えば、勉強しなくても単位与えちゃってるから
そうなるわけですよ。
「これお前、卒業できないよ!」ってなれば、
内定もらった後でも授業取るでしょ?みんな。

これもなんか、「解禁」っていう言葉の背景にある状況っていうのは
すごく疑問を感じますね。

しかもそういう言葉を使うもんだからね、
学生の方もなんだか分からないけど、
それまで就活をしなくていいみたいな感じになってますよね?

「しなくていい」とか「やっちゃいけないんじゃないか?」ぐらいの
感じになってるんですけれども。

だから、就活が始まって学生がまず何をするか?みたいな記事もあったんですよね。
そしたら「まずは自己分析から始める」っていうんですよ。
「えっ!そこから!」みたいな(笑)

そりゃ確かに4ヶ月あっても足りないかもね!みたいな。
「自己分析をはじめて、そこから企業研究を始める・・」みたいな
「そこからかよっ!」みたいな感じですよね?


だけど何度も言うように多くの学生が就職するために大学に入ってくるんだったらね。
入った時点から就活じゃないですか?大学自体が就職活動じゃないですか?
まして「就職難」と言われる昨今、解禁日まで何にもしないで
ボーッと待ってる意味って無いと思うんですよね。

その背景にも「学業と就活は別」っていうような固定概念がありますし、
もう一つ、「就活は辛くて苦しい」っていう先入観がありましよね?
それからもう、就職とか仕事に対する受身の姿勢っていうのがあると思うんですけども。

僕ね、「就活」って今までずっと学生でいた人が
社会とか大人と正面から向き合うはじめての機会でしょ?
辛いことは嫌なことも有りますけど、
楽しいこととか面白いこともいっぱいあると思うんですよね?

「あっ、社会ってこうなってんだ!」とか
そういうことすごく面白いこといっぱい有ると思うんですよ。

しかも大学入試って受験料取られるけど、就職試験はタダでしょ?

山内あゆアナ
タダですね(笑)
そうですね!

五郎
タダでいろいろ面白いこと見られるっていうんだから
もっと楽しく積極的に取り組んだ方がいいんじゃないか?と思うんですよね。

悲壮感漂わせて必死になって逆効果だと思うんですよね?
で、「就職の環境っていうのが全然違うからね、親が何か言ってもダメですよ」
みたいなことを言われるんですけど。

確かに状況は変わっているけれども、
企業が求める人材に基本っていうのは多分変わってないと思うんですよね。

よく言われる、「会社が何をしてくれるか?を期待してる人」じゃなくって、
「自分が会社に何を出来るか?を示せる人材」が欲しいっていうは
変わってないと思うんですよ。

だとしたらね、マスメディアとか就活産業が煽る不安感にビビらないで
暗い気持ちで解禁日待ってるだけじゃなくて、
もう自分でも好きな時に思い立ったときに解禁して

自分から積極的に「社会ってどんなものだろうか?」とかね
「自分が社会で何が出来るんだろうか?」っていうような
そういうワクワクした楽しい気持ちで勝手に就活にドンドン
前倒しにして取り組んだ方がいいんじゃないかな?っていう気がしますね。

強啓
だったら、いつでも始められるもんね。

五郎
もう大学入ったときから就活始まってるんですよ。
そういう意味では。

(了)

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