今回は、2013年6月15日放送
「マキタスポーツ ラジオはたらくおじさん」#116を
起こしたいと思います。
マキタスポーツ(以下、マキタ)
本日はパワーアップウィークということで素晴らしいゲスト・・
前から是非とも来て頂きたかったキングコング・西野亮廣さんに
登場していただきました。
西野亮廣(以下、西野)
どうも、よろしくお願いします。
すごく出たかったです、僕は。
マキタ
いや、ありがとうね。本当。
西野
あれは聞かせて頂いたんですよ。
あの博士さんとのひな壇のうんぬんかんぬんの
あれは僕の方にも飛び火して来まして・・
マキタ
あーーーーー、そうかそうか!
西野
あれもなんかネットニュースになって・・そうですよ。
マキタ
そうだそうだ、博士がねまたね西野くんだけのことに留まらずね。
自分の奥さんとの性生活まで赤裸々に語ったりとかしてですね。
非常に話題回でございましたけどね。
西野
いや、ありがとうございます。本当に話していただいて。
マキタ
一応、彼女いるんでね。(橘美緒を紹介)
西野
はじめまして。西野と申します。よろしくお願いします。
橘美緒(以下、橘)
よろしくお願いします。
マキタ
もう西野くんもちょっと寂しいでしょうから・・
西野
いやいや違いますよ!あの・・彼女いるんですよ。
マキタ
いるの!
西野
います、僕あの・・ゴリゴリのギャルと付き合ってるんですよ!
マキタ
嘘つけ!本当かい!
橘
えーっ!
西野
本当です、本当です、本当です!
僕はけっこうね、1年半、2年くらいはゴリゴリのギャルと。
マキタ
本当に?ゴリゴリのギャル!?
そんなんじゃないでしょ?あんた!
西野
いやいや、でもなんか最近そうなったんです。
それまではそういうの絶対NGだったんですけど。
なんかギャルが一番楽だなぁと思って・・
マキタ
ハハハハハ(笑)
西野
いや、ギャル楽なんですよ。
話があんまり重くなんないから、
なんか軽いからいつも、トーンが。
マキタ
あのまたあなたそれはそれで問題発言ですよ(笑)
そうですか、まぁじゃあ今はもうヤリチンってことなんでね、ほとんど・・
西野
いやいや違いますよ、1人の方とですよ。
ゴリゴリのギャルを非常に大事にしているっていう・・
マキタ
ゴリゴリのギャルを大事にしてるということでね。
場合によっては橘美緒っていうでよろしくお願いします。
西野
よろしくお願いします!
橘
よろしくお願いします。
マキタ
じゃあまぁ説明するまでも無いですけど、
あなたからもね・・
橘
プロフィールを読みませて頂きます。
1980年生まれ兵庫県出身、漫才コンビ「キングコング」のツッコミを担当であり
タレント・俳優・絵本作家など多彩な活動もされています。
ここ数年は何かとネットでお騒がせ中のキングコング西野亮廣さんに
今日はゲストに来ていただきました。よろしくお願いします。
マキタ
「お騒がせ」みたいなことを言ってますけどね、
俺はねものすごくね・・つぶさに見ているわけじゃないんですけど
道理に適っているとは思うんですけどね。
だからその辺の話なんかも出来たらとかと思うんですけども。
ラジオ日本って西野くん知ってますか?
西野
知ってますよ、もちろん。はい。
マキタ
ちょっと変わった風合いの番組がかつてありましてですね。
「時事放談」なんて番組があって非常に偏った思想をですね(笑)
一方的にしゃべるお年を召された方がいらしゃったりして
非常にマッドな感じで僕は好きだったんですけども。
今回は僕と西野くんはちょっとあの、僕なんかもちょこっと
コメンテーター的なことやらせてもらってるんだけども・・
西野
ああ、それすごいですよね。それ出来る方って。
マキタ
いや、これがねちょっとね、どういうわけだか俺も緊張するのよ。
コメンテーターってのは。
西野
いやいやいやもちろん僕は絶対できないですから。
マキタ
「どの面下げて・・」って思ってしまうんですけどね。
ところがね、俺から見たら西野くんって
割と出来るんじゃないかな?と思うんですよ。
西野
いや僕、無理なんですよ。
例えばワイドショーネタを斬るような番組お声かかっても
そこはね、ちょっとごめんなさいしてるんですよ。
ちょっと出れ・・また上手に言えないからまたすぐ炎上しちゃうし。
ほんでそれこそすごく仲の良かったタレントさんとかが
ちょっと不祥事とか起こした時に・・あれどうしてるんですか?
バラエティで一緒になって一緒に汗かいたやつが
浮気だなんだしたときに・・まぁでも擁護は出来ないじゃないですか?
マキタ
擁護できないよねー、確かにね。
西野
あれはどうされるんですか?
マキタ
いや俺は分かんない。
俺はそういうことで言うと、あんまり関わってる人たちが限られてるから
だからそういうケースはまだ無いよね。
西野
いやこっから幅広くやっていくと・・
マキタ
こっからいろいろ出会ってったときにとかに
本当、矢口さんどういうフォローしようかっていう話になるじゃないですか?
西野
矢口なんか、僕あれゾッとしますもん。
コメント求められたら。
多分だんまり決め込んじゃうと思うんですけど、はい。
マキタ
そうだよね。いやでもね僕はねコメンテーターとしての力量ということよりも
あなたのそういう思想とかね、なんか考えてることとかがスパッと
「西野亮廣かく語りき」感が僕はものすごくあると思うのよね。
西野だったらこれをどう語るのだろうってちょっと興味があるのでね。
今日なんか僕はもうですね、これからちょっとコメンテーターとしてもなんか
幅を利かせていきたいっていう訳では無いですけど。
僕もなんかちょっとね、あえていろいろ切り込んでみたいと思ってますので
西野くんもそのつもりでお願いします。
それじゃ、最近のニュースの中からみたいな形で
じゃあモリノくんが言ってくれるんですか?
じゃあウノの方から・・質問という形で持って
ウノ(構成作家:以下、ウノ)
最近のニュースですよね?
まずはやっぱり一番タイムリーな話題と言えばさっきも言ってましたけど
AKB総選挙。
マキタ
AKBねー、AKBについてどう思うか?ってことですよね。
俺はねAKBはね、なんかもうやっぱりボケかツッコミか?って言ったら
一番世の中の矢面に立たされてるって感じで言うとですね。
本人たちの望むと望まざるとに関わらず、
ボケ的な存在かな?とかって思っていてね。
でまぁ何というか・・一応今すごく現在ピークにあると思うんだけど
一番ピークにあるということは世の中の注目が集まってるわけでしょ?
だからあの中でやってることに関して外部でいろいろ言う人もいるけど・・
やっぱそこでトップ張って背負ってやってる連中っていうのは「
「すごいな」って思う事がまず前提としてあるけどね。
西野くんどう思う?
西野
まだAKBのやり方に対して、例えばよくあったじゃないですか?
その・・CDの売り方がそういう投票権をつける、
あれに対してまだやいのやいの言う人ってまだいらっしゃいますか?まだけっこう。
マキタ
いや、いると思う。
西野
あ、まだいる!
マキタ
西野くんどうなの?その辺って。
西野
あのね、何かで・・長渕剛さんがAKBのことを・・
こう噛んでたという気があったんですけど。
なんかのラジオで・・それを僕は聞いたんですけど。
マキタ
あったね、そう言えば。あったあった。
西野
その時に・・ああ、こういうことをミュージシャンさんの中でも
こういうことを言わはる人がいるんだな、別に長渕さんに限らずですよ。
なんかCDの売り方を「あんなん投票権付けてズルい」みたいな
「音楽で勝負しろ」みたいなこと、ミュージシャンの方がおっしゃるじゃないですか?けっこう。
でもみんなミュージシャンの方、CDのジャケットAパターンBパターンとか
これやってるやん!って思うんですよ。
それ程度が違うだけの話でこれやった以上は
あっこに口出すのはアウトじゃないの?同罪だなとは思うんですよね。
だから僕はね、みんなやってるし投票権を付けてってやるのも僕は賛成なんですよ。
それをアウト!って言うんであれば、
例えばアムロちゃんのジャケットAパターンBパターンもアウトだし、
それだって音楽じゃないところじゃないですか。CDの売り方として。
だからね、僕は好きですね。AKBっていうのは。
マキタ
そうだね、AKBの中でじゃあ誰か特にこの子いいみたいなやつっている?
西野
あーーっ・・僕はね、NMBは一緒に仕事をしてたので
やっぱりNMBがちょっと情があるんですけど、AKBだと
ちょっと本番前にお話しさせて頂きましたけど・・
大島優子ちゃんのコメントが、2位になったときのコメントがもう秀逸で
これはすごいな!と思いましたね。
マキタ
なんだろうね?あの子たちってやっぱさ下手な芸人よりもすごいよね?
しゃべってるときの風情とかも。
西野
あとやっぱファンがいっぱいいる自信って強いですよね?
我々芸人ってどこ行ってもそんなにファンがいないじゃないですか?
マキタ
いや、そんなことないでしょう?
西野
だってあれはもう日産スタジアム7万人ですか?
ファンの前のやってることがテレビで流れるってそれ強いですよね。
そりゃ自分らの単独ライブが自分が一番面白い瞬間じゃないですか?
あれがテレビで流れてるってそりゃ面白いってなりますよね。
マキタ
でまたズレが無いんだよね、今ね。
だからそういうことでいうと、やっぱりゴールデンタイムで成立するだけの
そういう注目が集まってるわけだから。
だからほらちょっとだけそれからズレちゃうとさ、
相変わらず信者商売やってお客さんがものすごいいるけど、
世の中から観ると「なんでこいつ人気あるんだ?」みたいなケースには
今AKBはなってないからね、確かにそうかもしれない。
あれをみんな観てるわけだからね。
西野
あれはちょっと羨ましいですね。
マキタ
でもやっぱでもさ、青春期の中で10代から20代前半ぐらいまでの子の中で
過ごしてきた体験って彼女たち、この後ずっと続けていくわけではないでしょ?
どうなるんだろう?とか思うね、この先。
でもさ、その片道切符感っていうのが何とも言えないなと思って、
「いいな」っていうか「味わい深いな」と俺思っちゃうんだけどね。
西野
単純に僕、曲も好きですしね、AKBは。
楽しいから。
マキタ
なるほど、ということでまぁこの辺でいいのかな?AKBに関しては。
ウノ
そうですね、じゃあ次はですね、最近テレビにも徐々に復帰しだした
元オセロの中島さんですけど。
ちょっと出てきたりとかしてますからね、もう。
マキタ
こういうちょっと際どいところを喋ってみますか?中島知子さん。
俺からいい?じゃあ。
俺、彼女ってまともにテレビに出てきて謝ってないよね?
別に彼女が悪いとか良いとかってことじゃないけど、
みそぎ済まして無い感じがすごいするじゃん?
西野
あーーー、そこちょっと気持ち悪いんですかね、見てる人としては。
マキタ
そこ多分、気持ち悪いんだよね。
だから日本的なシステムの中で必ずそういう昔で言うと
政治家なんて選挙で「みそぎを・・」みたいなこと言ってさ。
そこで例えば票が入らなくても落ちたらもう
「政治家としてはゼロからのスタートですから」みたいな感じとかで
それを本質的に良いとか悪いとかじゃなくて
そういうことって日本人ってすごい通過儀礼的に・・
で、矢口も謝ってないよね?まだね。
西野
矢口はあっこから出てますか?そもそもテレビに。
マキタ
いや、テレビ出てない。
まだお腹痛いんだって。
西野
まぁでもお腹も痛くなりますよね、実際(笑)
マキタ
ほら矢口さんが本当のことをどうのこうのとかっていうことよりも、
とにかく出てきて謝る瞬間を観たいみたいな。
残酷だけどそういう感覚ってあるよね?
西野
まぁそれはちょっと観たいですよね、人としてね。
マキタ
で、中島さんの場合は1回テレ朝か何かの番組で出てきてさ
その時もさ謝った感がものすごく薄かったんだよね。
だから、ちょっと損しちゃうな。
「そこまで勝ち気?」っていう感じがするんだよね。
だから良くも悪くも何だろうね、彼女はねそういうところはね。
とは思ったんだけどね。
西野
中島さん、何だろう・・?
あれヒドくないですか?・・全然話逸れても大丈夫ですか?
マキタ
いいよ。
西野
中島さんが激太りされたときってあるじゃないですか?
あの時の画像っていつもお相撲さんみたいな浴衣、
あれお相撲さん感がすごくないですか?なんか。
何て言うんですか・・着流し・・、
楽屋の着物みたいな、本当オフの日のお相撲さん
毎回その写真が使われてるんですけど。
マキタ
分かる!あの着物の感じだよね、浴衣みたいなね。
中野新橋の昼間みたいなね。
西野
お相撲さん感あるなと思うんですよ、あれ悪意あるなと思うんですよね。
マキタ
テレビってそういうことやるよね、映像メディアの人たちってやっぱやるじゃない?
俺あの何だろうな・・前もあったよなそんなことな。
誰かのときだっけな?わざとそっちの方へ押すよね。
だって最近、夕方のニュース番組とかでもさ
こいつにインタビューするか!みたいな人に必ず1人くらい
紛れ込ませてるよね。
あのもうビジュアル的にすごい引っ掛かりを持たせるような
あれわざとだろうね。
西野
わざとかもしんないですね。
ちょっと「ん?んっ?」ってなるような・・はいはい。
マキタ
あれ意外と数字持ってるキャラクターってそういう・・ねぇ。
そういうところは意地悪だなぁなんて思うのね。
西野
意地悪ですね。
マキタ
俺もそういう目線では見てるとは思うんだけどね。
こんなところでしょうかね?次行きますか?
ウノ
次はね最近公然わいせつ罪ということで
謝りました江頭さんの。
西野
ちょっと待って下さい、僕それ知らないです。
江頭さん何があったんですか?
ウノ
DVD発売イベントで江頭さんのファンばっかりの前なんですけど
いつものようにサービスでブリーフを脱ぎ捨てて、
客席にダイブしたということで公然わいせつ罪と・・。
マキタ
「パンツ重量挙げ」ってやつだよね?
「パンツ重量挙げ」ってやつをやるんですよ、江頭さんね。
やるんですけど、それが上手く出来なかったっつって
「がっぺむかつく」ということで
途中でワーッて投げ出して客にダイブしたという・・
西野
それはお客さんがやっぱちょっと不快に思われたということですか?
ウノ
一応そのCDショップなんですけど、都内の。
その普通に・・
西野
普通の方もいらっしゃるってことか、なるほど。
あーまぁそっか・・それはそうか・・仕方ないのかな?
マキタ
仕方ないのかな?法的なところに触れちゃったもんな。
ウノ
めちゃくちゃ犯罪者みたいな感じで釈明してはりましたけど。
すごい可哀想な感じなんですよ。
マキタ
あのね俺も釈明会見見ましたよ。
なんかもう本当に「すみません」っていう感じで。
だけどさ、俺たちの芸人のさ目線で江頭さん見てると
なんかもう味わい深いし笑っちゃうんだよな。
西野
笑っちゃいますね、ああそれ見よう!
すいません、それちょっと勉強不足でした。
マキタ
だからまぁそんなこともあったけど、なんだろうね。
今はだから芸人に関してどう思う?
芸人の在り方として。
俺、西野くんはねすごく今、良い意味で芸人なのか何なのか?
ちょっとフワフワしたよく分からない存在になりつつあるじゃない?
だから俺はそういう存在の人って別に芸人とかなんとかっていうカテゴリじゃなくて
「面白い人」ってそういう俺ね、ヒダのある存在感って
昔から引っ掛かるのよ。
芸人とかっていうジャンルとかに安住して
その中で本道のところで結果出すことも1番だけど
散々西野くんはやってきたと思うんだけど、それだけじゃ満足しなかったわけでしょ?
西野
うーん・・そうですね。あのこういうお話しをさせて頂くのに
多分ここ絶対にはっきりしとかなきゃいけないなと思うんですけど。
その芸人をジャンルとするか・・芸人という言葉を
ジャンルとするか姿勢とするかってけっこう大事だと思うんですよ。
僕ね姿勢なんですよ、芸人って。
やっぱその高校卒業してみんなが進学しなきゃいけないとか
進路相談とかそんなときとかに「吉本行く!」って言っちゃうあの感じとか。
「えーっ!そっち行くの!」みたいな、あの姿勢が芸人だったなと思うんですよ。
それはね、自分が何かするときはね一貫してこの姿勢だけは崩さないぞと思って
だからいろんなことをしちゃうんですよ。
だからあの自分ではすごく「芸人だな」って思ってるんですけどね。
マキタ
俺そういうところがいいと思うんだよな。
だからまさにもう明解だよね、姿勢っていいじゃないですか。
なんか大学決まってたんだっけ?
西野
まぁ大学決まってないです。
美大の方に行けみたいなことでなってたんですけど、
「でもなんかなぁ・・」っていうので吉本行ったんですけど。
マキタ
でもあれだよね。
芸人の世界に入って、あなたさ割とすぐ結果出しちゃったわけじゃない?
西野
・・・はい、運が良かったですね。
マキタ
運が良かったの、でもそれで多分そういうことで
やる姿勢はあっても全く漫才する能力がないやつとかもいると思うのね。
あなたの場合それ出来ちゃったんだよね?
西野
なんか漫才に関しては梶原が引っ張ってくれたっていうのはありますね。
マキタ
いやでもそれもすごいことだなと。
そういう意味では江頭さんとかは、なんつーかな・・
今の現状日本人が考えるとか
もっというと代理店が考える芸人とか局が考える芸人像から
ちょっとハミ出していこうとするところじゃない。
だけど、我々姿勢の部分で絶対共感してるよね?
でも本当の意味で江頭さんってみんな嫌われ役っていうことをやってるし
記号として嫌われるってことにはなってるけど、
本当にみんな江頭さんのこと嫌いじゃないよね。
西野
うーんまぁこうやってニュースになるし、
やっぱねいちいちニュースになるってそういうことですよね?
みんな気になるんですよね、動きがね。
マキタ
でもそういう嫌われ役の人っていうのが今の時代ってどうなんだろうな?
俺、西野くんもちょっと嫌われ役になり始めてるんじゃないの?って思うんだけど。
西野
ハハハハハ(笑)いや僕はもうそれで言ったら・・なんでしょう?
19でこの世界に入ったんですけど、
僕は多分1回も好かれたことはあんま無いと思います。
19で、早く出たら早く出たで「なんやねん、あいつ!」っていうそっちもありましたし。
「あっなんか世の中に好かれてるな」って思ったことは今まで1回もないですね。
ずっと嫌われてる感じは全然、それがもう普通になっちゃって。
違和感ないですけどね自分で。
マキタ
なんかあなたのことをすごく悪く言うようなネットとかで
そういう評判をかき立てがちな人たちの傾向って見てて
「面白れーな」って思うんだけどね。
何だろうね?「俺は西野より上に立ってる」的な感じで
「西野の行動ぐらい分かってる」みたいなところから
言いたがる感じって・・。
西野
でもカワイイですけどね(笑)
なんて言うんですか?なんか愛おしいのが梶原が1週間ロケの番組が入っちゃったので
僕が1週間休みになったんですよ。
そのときに「E.T.チャレンジ」とか言うて
なんか目白の方に東京で一番急な坂があるんですよ。
この坂を自転車で猛スピードで駆け上がったら、
そのまま空にピュンって飛べるんじゃないか?みたいな。
でも急な坂だからよっぽど助走を付けなくちゃいけないぞってなって。
大阪から東京まで600km助走をつけて
その坂1週間掛けてやったんですよ、これプライベートですよ。
それやって結局まぁ・・本当に1週間掛けてママチャリで大阪から走ってきたんですよ。
それで結局坂の途中くらいで止まっちゃって、足もパンパンだし
そもそも信号で何回も止まってますし。
まぁ失敗ですよね、飛べなかったですよ空はね。
それがネットニュースになって「キングコング西野E.T.チャレンジ失敗」みたいな
ネットニュース、バッとなったらね「西野ざまぁ」っていうコメントが来てね(笑)
ちょっと信じてたんかなぁ?とか思って(笑)
それはもう、そうなってきたらいよいよカワイイ・・
あれは本当「カワイイなぁ」って思っちゃいますね。
マキタ
でもあなたさ俺があんまり例えばtwitter上とかで絡まれたとしても
めったに乗らないんだよね、相手にしない感じだけど、あなた遊ぶよね?
西野
遊ぶんですよ、なんかtwitterのアンチの声に対して
みんな上手に返すじゃないですか?なんかちょっと本当に受け流すじゃないですか?
あれあんまり面白くないんですよ。
もうバッチバチにケンカして欲しいんですよ。
そっちの方がみっともないから(笑)
素人とバチバチにケンカしてなんならちょっと言い負かされてた方が
僕は見てて面白いんですよ。
マキタ
あんたたまに謝ってるよね?
西野
謝るんですよ(笑)
言い負かされて最後に負けちゃう。
マキタ
なんだ、謝ってる!とかって思ってね。
確かに面白いんだよな。
西野
なんかそこバッチバチにやってる方が
山ちゃんぐらい巧みに返してたら面白いんですけど。
なんかねケンカしてる方が笑っちゃうんですよね。
マキタ
大人げない感じね。でもこれちょっと面白い精神構造だと思うんだけどね。
だからものすごい俯瞰に見えてるじゃん。
だけどその時にはものすごい虫の視点で
バチバチにやってボコボコになっちゃったりとかさ
あるいはボコボコにマウントしてるのかもしれないけど。
それをなんかもう一人の・・だから二重人格なんだよ、ある種のね。
二重人格的だよね。
西野
そうなんですかね?
ああでもその瞬間はもうイラッとして言ってるのもあるんでね。
マキタ
俺でもね、この感覚ってすごく今重要だと思って
自分の中で自戒を込めて言ってるんだけど。
「一億総ツッコミ時代」って本を書いてるときにもそうなんだけど。
なんかね結局、夢中になれる瞬間とかっていうものを
出していけば出していくほど、周りが語ってくれてしまうっていう現状あるじゃん?
で、今そういうものって全部揃ってるよね?
あの話ちょっと飛ぶようだけど、おばさんの写真って面白いなって思って。
おばさんが撮る写真って構図とかへったくれ無いんだよね。
「まぁ素敵」つったらもうパンジーとか撮ってるわけ。
おばさんの写メって。だからもう構図とかくそもないわけよ。
そういう夢中感の方が意外と語りしろがあるし、面白いなと思って。
一方、おじさんの撮る写真ってこう見られたいみたいな感じとかで
誰かが決めたような構図とかでちょっと綺麗なアングルで撮ってたりする。
そういうのってなんかつまんない。
で、同じように今夢中に出来るものをそのまんま出せば
全然加工とかもしなくても誰かが加工してくれるんじゃないか?っていう
だからさっき西野くんが言ってたことものすごく合点がいったわけ。
twitterとかの利用方法としては、
みっともなくやり合うほどやり合っていればそっちの方が拡がりあるんじゃないか?って
まさに俺が言ってるおばさんの写真の理屈と似てるのかな?と思ってね。
西野
しかもこんだけまぁ達者に批評する方もこんだけいるわけですからね。
マキタ
だからもうあなたの今の時代の申し子なのかもしれないよね。
西野
どうなるんでしょうね?これから。
マキタ
だってやっぱり芸人って究極的にはそういう自己愛の塊だし
夢中感がすごい強い人たちだと思うし、そっちの方が圧倒的に面白いわけだから。
うんだからそれをそのまま出せる気概っていうのがなんか
一番、キングコングっていうか西野くんの一番すごいところなのかな?と
思ったりもしますね。ちょっと江頭さんから逸れましたけども。
ニュースはこんな感じですか?うん。
でもさ、じゃあここで引き取って
あのー・・、なんでツッコミだったの?漫才で。
あなたボケじゃん!だから姿勢だよね、きっとね。
西野
なんか人を笑わせるときってけっこうこうツッコミだよなとかって思うんですよ。
例えばダウンタウンの松本さんにしても「この人ってやっぱりツッコミだよな」って
思ってたんですよ、学生のとき見てたときに。
だからツッコミの方が憧れがあったんですかね?
あとやっぱ梶原のツッコますのもなんか・・(笑)
なんか嫌だなと思って・・。
なんてツッコミやったんですかね・・?
マキタ
今あのバラエティとかお笑いの成りというかせいこのパターンで
いろいろと芸をやってバラエティタレントになっていくっていうことからは
明らかにあなたは逸れてるじゃないですか?
意志を持ってそこには入らないぞ!っていうことを言ってるわけでしょ?
それってものすごい孤独を引き受けるわけで道無き道を行くことなので
やっぱりしんどいと思うけど・・。
あのー、もう一方でそういうひな壇芸人的なものとか
バラエティの一つのこういう要素になるということに比べたら
あんたにとっては精神衛生上そっちの方がいいんだよね?
西野
まぁそうですね、えーとね、自分の話して申し訳ないですけど
20歳のときに「はねる(のトびら)」がスタートして、
それが東京のど深夜でスタートしたローカル番組やったんですけど
これを僕ゴールデンに上げたら、自分はとんでもないスターになれると思ってたんですよ。
それこそダウンタウンさんとかたけしさんとかさんまさんとかナイナイさんとか
そういうスターになれると思ったんですよ。
自分が子どもの時に見てた深夜番組からゴールデンまでの物語って
絶対最後はスターを生んでるよなーと思って。
それで「はねる」をとにかくゴールデンに上げて
道路の真ん中でドンってやったら自分はスターになれると信じて疑って無くてですね。
20歳から25歳までは本当は一生懸命やったんですよ、「はねる」のために。
それでゴールデンに上がって視聴率20%とかバンバンバンバン取ってたときに
知名度は上がったんですけど、あんまスターになってなかったなと思って・・。
それで、これでスターになれないと思ったら「もうなれないんだ!」と思ったんですよ。
だって明らかに瞬間最大風速が吹いてて、過去何年この先何年見ても
芸人でこんな追い風吹いたやつっていないよなと思ったんですよ。
こんだけ追い風頂いているのにも関わらず、
自分は突き抜けることが出来なかったってことは
「この方法では突き抜けることは出来ないんだな」と思ってそれでやめたんです。
25歳の時にひな壇に出るのも辞めて、とにかくなんか別で時間作って
その時間でものを作ってそれで脇からドンって行くしかもう方法が無いと思って
それでなんかやめましたね。25のときですだから・・。
マキタ
25のときにそういう決断してるあなたもやっぱりすごいなとかって思うんだけどね。
西野
いやもう本当にもう挫折ですよ、本当にそこは。
だから19とか20とかの方が希望があったんですよ。
自分はもしかしたらなれるかもしれないという希望があったから
25のときはもう全部パンチ出したのに相手倒れてないみたいな感じで
「あっもう俺、手札がないや」と思って、それでやめたんですよね。
マキタ
なんか俺、初期の永ちゃんの話聞いてるみたい。
っていうか俺あとになってそういう成功譚みたいなものとかを読むわけだけど
永ちゃんとかやっぱね本当に純粋なんだよね。
俺いまの話聞いてて思ったのはさ、ひょっとしたら20歳くらいのときに
あなたみたいな感覚とかじゃなくて、全部今いる人たちを倒してスターになれるって
思い込んで入って来るんじゃなくて・・
俺、最初からそういうニッチなそういう「ひな壇目指してますから」みたいなことも
言うぐらいのやつっていると思うんだよ。そういうことが見えてるような人って。
そういう人って絶対スターになることないと思うんだよね。
ましてやあなたみたいなそういう「うわっこれ無えや」と思って
「じゃこっちだ」ということで脇からストンとトップ1番を狙うみたいなさ
そういうクリアな考え方する人って全然いないじゃないかな?って思ったよね。
西野
なんかね、やっぱバラエティは多数決で動いちゃうじゃないですか?
どうしてもみんなが「こっち」って言ったら、自分がこっちっていうのも・・
それで僕は、例えば明石家さんまさんとかすごく尊敬してて大好きなんですけど
さんまさんがやることに対してノーを出せないっていうのは
ちょっと不健康だなと思ったんですよ。
それでとにかくノーを出せるように活動しようと思って
「あ、それ僕参加しませんから」っていう、
なんかそうじゃないと絶対にこの逆転は無いなと思って。
それでだから別で食い扶持作んないととか、そういうことでしたね。
でなんかそういうときに、ひな壇に出ないっていうことを言うんですけど
これも本当は言わなくていいじゃないですか、こっそりやればいい。
わざわざそんな言わんでいいでしょ?
でもね、言った方が見やすいなと思ったんですよ(笑)
あの僕が中学生でお笑いファンだったら、
「あ、西野ってこっちにいこうとしてるやつなんだ」っていうのは
いちいち言わんでいいこと言った方が見やすいなと思って。
「ひな壇には出ません」って。
で、それ言ったらいよいよ帰れないですしね。
マキタ
いやすごいな-。
やっぱ今日俺あんま提灯持ちたくなかったんだけど、あなたの。
なんかやっぱね、それは本当に面白いんだよね。
やっぱだから「虫の目」と「鳥の目」両方持ってるよな、二重人格だけど。
でも分かりやすいっていうことにちゃんと、だから「中学生の自分」とかさ
あるいは「今、中学生」とかそういう目線持ってるよね。
少年が見て分かりやすいおじさんとか、
分かりやすいお兄ちゃんであった方が良いってこと言えるよね。
西野
それないですか、マキタさん?
マキタ
いや無かった、正直俺無かった。
だから俺、あなたみたいなこととか分かりやすくしてる人って
「何でだろう?」って思ってたのよ。
でも最近はいろいろメディアとかにさらされていくところに出て行こうというときとかに
やっぱそういうところが無いと、あと決心・決済?っていうことをちゃんとして
見せていかないと分かってもらえないっていうのが長年やって来て骨の髄まで分かっちゃったから。
その代わり責任は持つけど、ちゃんと言いたいこと言うときに責任持つけど
ちゃんとそういう覚悟を持ってやって見せつける、良くも悪くもね。
だからそういう態度じゃないと多分、本当態度を見られるというか・・
で、中学生ってまだ動物じゃん?
西野
まぁ動物ですね、あいつら。
マキタ
そういう動物の嗅覚を刺激しないことには、あいつらともお話し出来ないというか
コミュニケーション取れねえよなとかって思う事はすごくあるね。
西野
常にありますね、なんかその・・「中学校のときの自分」は常にいます。
見られてる感じあります。
マキタ
「この兄ちゃん面白れえや」って言わせたい感じなんでしょ?
西野
はい、だから「こいつをガッカリさせちゃダメだな」っていうのは考えてますね。
マキタ
それそういうことを思ってる芸人って今どれだけいるんだろうね?
芸人って言うか表現する側の人ってね。
西野
なかなか大変かもしれないですよ。
マキタ
いや大変だと思うよ。
あと、基本的に言わなくていいことを言ってく感じとかね。
「もうちょっと押させてもいいんじゃねえか?」みたいな感じとかも(笑)
西野
いや大変だと思います。見たいですけどね、僕は。
次そういうやつ出て来るの。
「こいつアホやなぁ」とかもうコケまくってるやつちょっと見たいですけどね。
そんな上手にいくやつじゃなくて。
マキタ
そうだねぇ、それともうやることやってるからさ彼の場合は。
「なんだったらツッコんでやろう」っていう気マンマンなんだけどね。
だけど、やることはやってるんだよ。
だからあれとかもたまんないよ。
散々西野のことを悪く言ってそうな雰囲気の領域にいる人たちいるんだけど
それが西野の絵本とか読んでポーッとなってくんの(笑)
ポーッとなっちゃうの、「あっ、これちょっとヤバいな」とかって
「下手な切り込み方しちゃいけないな」っていう覚悟のものがそこにあるので
是非ともまだ見てない人もいると思うんだよな。
是非とも読んで見て体験してもらいたいなと思いますね。
舞台もやってますしね。
(了)
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