カンニング竹山が語る「雨の日はこういうことが起こるから気をつけた方がよろしいんじゃないでしょうか」

2013/08/15

カンニング竹山 タクシー たまむすび 運転免許 自動車学校 赤江珠緒

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今回は2013年7月1日放送「赤江珠緒 たまむすび」
オープニング部分
起こしたいと思います。


カンニング竹山(以下、竹山)
今日もね、直前に来たじゃないですか?
先週も話しましたけど、ずっと僕は免許を取ってるわけですよ。

赤江珠緒(以下、赤江)
今、学生さんですよね。ある意味。

竹山
もう間もなく自動車学校卒業出来るんですよ。

赤江
お、詰め込みましたね。

竹山
そうなのよ!なんかね手帳みたいなのを見たら、自動車学校の。
5月25日に「入りたい」って言いに行ってるのよ。
それで手帳とかもらってるわけね、教科書とかお金とか払って。

ほんで、26日か27日ぐらいから初めての授業を受けだしてるわけよ。
で今、ちょうど1ヶ月ちょっと。

赤江
もう本当にほぼ6月ひと月とちょっとじゃないですか!

竹山
それでもうあとね3時間車乗れば終わるんですよ。

赤江
えっ、もうそんな段階!

竹山
もう終わり!仮免とか全部受かってるから。
3時間車に乗って、あと卒業試験っていうの?
自動車学校のそれを受けたら、自動車学校自体は終わるんですよ。


赤江
ちょっと出会ったころの私が知ってる竹山さんじゃなくなるんですね。

竹山
もうね今、本当に道交法に詳しいよ!
めちゃくちゃ詳しくなってる。

それだけね、朝ね俺もう無理だと思ったんだけど
朝詰め込んで言ってたわけ、毎朝6時半に起きて
8時からキャンセル待ちしたりなんだかんだして。

ずーっと行ってたんですよ。
で、今日ちょっと「たまむすび」ギリギリに入ったのは
もう最後の方はさ、この時間帯しか受けられませんっていうなんかあるのよ・・。

赤江
なるほどね、残ってきた単位ここのやつっていうやつね。

竹山
だからそれが今日もうギリギリ11時からしか受けられなかったから
それやって終わって来たんで、ギリギリになったんですけど。

なんかね、ドンドン進んでまして
やっぱりいろんな出会いとかそういうのもあったりとか
するわけじゃないですか?

自動車学校の先生ってすごく良い人がやっぱり多かったりもするわけ。
やっぱ、少子化だしさ生徒とケンカなんかするとさ、
生徒居なくなっちゃう、お金のもとがいなくなっちゃう。

赤江
需要と供給の問題のバランスがあるということを聞きました。

竹山
何人かよく話す人とかさ、路上教習しながらもよく話す人とか
それとかね、うちの親父にね。うちの親父はもう二十数年前に亡くなったんだけど。

うちの親父そっくりなさ、まぁイコール俺とけっこう顔似た
丸顔のちょっと髪の毛の薄いものすごい優しい先生いるわけ。
その人と2・3回一緒になってるんだけど。

で、しゃべり方もさ。俺がウインカー出して右曲がるとするじゃない?
歩行者待ってそのまま曲がったりすると、
「竹山さん、今のはとてもよろしいんじゃないでしょうか。今のはね。」


赤江
わーー!あ、そう!褒めて下さる。

竹山
(時速)50kmでバーッと走ると
「竹山さんそのペースとてもよろしいんじゃないでしょうか」

赤江
えっ!そんな褒めが入るんですか!

竹山
そうなのよ!

「これね、ちょっとスピード出しがちになるんだけど
 そこでクッとアクセル緩める。
 竹山さんすごくよろしいんじゃないでしょうか」

赤江
気持ちいい!!

竹山
すごくいい先生がいるわけ!
で、この間その先生とまた・・偶然の出会いしかないわけですよ、あれ。

「53号車乗って下さい」って配車されてそこ乗って待ってたら
誰かが来て「あ、どうも。あっ!あなた」みたいになるから。

偶然またそのすごい気持ちいい先生が乗ってきたわけ
「あ、どうもお久しぶりです」つって。
「あ、竹山さんですか」って俺の票を見てさ、カルテみたいなのを見てさ。

「あ、ものすごい終わられましたね。もうすぐですね。
 このペースだともう7月には免許取れるんじゃないでしょうか?」って
「すいません」つって。

「今日は路上教習に行きますけども。ちょっと雨も降りかかってるんで
 ちょっとスピード気をつけながら、でこういう時はみんな急ぎますんで
 焦らずに行きましょうか」つって

赤江
すごい気持ちがね、落ち着いた感じでスタートしていいですね。

竹山
でスタートしたんですよ。確かね東京都心、先週の木曜か金曜だったかな?
一時雨降ったときあったじゃないですか?


あの辺を行ってると確かに渋滞し出すわけですよ。
渋滞して俺も新たに分かったのは、タクシーの運転手さんとかね
あの辺は教習車でも車間を詰めてくるわけ。

赤江
ん?ん?やっぱりちょっとでも早く行こうとして?

竹山
そうそう、「俺、意地悪されてるのかな?教習車だから」
ド素人だからとか思われてるのかなって思ったら、その優しい先生に
「これ何ですか?意地悪ですか?」って

「これはね、タクシーの運転手さんたちも雨降ったらお客さんが増えるから
 やっぱり稼ぎ時だから、皆さん生活してますから」

「それでね車間詰めて早く行きたいってことですから、
 竹山さんに対しての嫌みとかイタズラじゃないんですよ。
 そういうのを分かって下さいますでしょうか?」つって


赤江
すごい丁寧!

竹山
「あ、わかりました」そういうことなんだ!と思ってさ
車から見てみないと分からないこともいっぱいあるんだなとか思いながら
俺、教習受けてたわけ。

さぁそんなとき、ある大きな幹線道路があって片道3車線くらいの。
幹線道路の真ん中の道を俺通ったわけですよ。

横には一番左の道には車がけっこう止まってたり、
タクシーの人が止まってたり、いっぱいするわけですよ。
で、そこそこ渋滞してるわけですよ。

「竹山さん、これは(時速)50kmの所ですけども
 まぁ渋滞もしてますし、雨も降ってますから30km、40kmで
 行ってもよろしいんじゃないでしょうか」って

「あ、わかりました」って言ってたときに・・俺が真ん中通ってるでしょ?
左側に客待ちか客下ろして止まっていたタクシーが居て。

俺前方に見えてウインカーも何も出してないから行っていいんだと思って
そのまま俺はブーって追い抜こうとしたんです。

追い抜こうとして俺の教習車がその左のタクシーの車体の半分くらいまで来たときに
急にウインカー、ブッと出して。もうウインカー出したのも俺の視野でいうとさ
左の目のもう0度くらいよね。

赤江
うわっうわっうわわ。

竹山
何か光った!と思った瞬間にグワっと俺の前に出だしたわけ!そのタクシーが。
俺、急ブレーキ踏んでハンドルを反射的に右にグワーってやって
「キーーーッ!」つったわけ。

「うわっ、びっくりした!」つって
で、先生もグワーってブレーキ踏んで
もう一瞬にびっくりしたわけ。

「何だこれ!」と、そしたら「○○じゃないでしょうか」って良い先生が
クラクション、バーッて鳴らしたわけタクシーに向かって。

そしたらタクシー俺の前にいるじゃない?
前にいたらちょっと行ったら信号赤でさ、止まったわけ。

そしたらそのタクシーの運転手さんが・・まぁあえて運転手さんって表現するかな?
表現的には「運ちゃん」で近いような人ね。
それがグワーっと窓を開けてきて後ろの俺たちに向かって

ちょっと俺たちが斜め後ろにいたんだけど、ウワって後ろに向かって
「それぐらいでクラクション鳴らすんじゃねぇ!コノヤロー!!」って

赤江
えーーっ!!!

竹山
完全に向こうが悪いのよ!これ下手したら事故ってるわけ。
俺がブレーキで右にハンドルやったときも先生が急ブレーキ踏んだときも

「いや竹山さんこれすごく・・
 教えてないのにすごく反射的でよろしいんじゃないでしょうか?」

赤江
先生、そんなとこまで褒めてくれるの!!

竹山
そう、直前まで褒めてくれるのよ!
「ハンドルの回し方も右に切って、緊急回避するために
 ものすごい100点の運転じゃないでしょうか?」って焦りながら言って


信号止まったらタクシーの運ちゃんが
「それぐらいでクラクション鳴らすんじゃねぇ!コノヤロー!!」って言ったわけ

そしたらそのものすごい良い先生が窓開けて
「どこで曲がってんだ!コノヤロー!!」
「ちゃんと運転しろコノヤロー!」

えっ!!!あんな良い先生が!
あんな優しい先生が!!
こんなに「コノヤロー!」って!!

まぁ100%タクシーが悪いんだけど。
そしたらタクシーの運ちゃんがガチャて降りてきたわけ。

降りてきてさ、車のとこ来て。そしたら先生バンってロックして
「おら降りろ!降りろ!」ってタクシーの運転手さんがしてて

そしたら先生が
「降りるわけねーだろ、お前気をつけろ!こっちは教習車なんだよ!」って
「事故ったらどうするんだ!そっちが悪いだろ!」って

「バカヤロー!コノヤロー!」って言い合いになって。
「やべーな」って思ったけど、ちょっと俺芸人だからダメだよね。

ちょっと面白くなってさ、急に俺もこの良い先生が好きだから加担してやろうと思って
フロントグラスからグワーってガンたれてやったの。

そしたらそのタクシーの運転手がちょっと俺の顔を見て
「言われる!」と思ったんだろうね。

赤江
あ、「竹山さんだ!これもしかしてテレビかもしれない」って。

竹山
「テレビで言われるかもしんねーと」
本当はタクシー会社も番号も覚えてるんだけど。

それを察知したみたいでフワって帰って行ったのよ。
帰って車出したの、タクシーの運転手さん。

それで俺の中では、あの良い先生がこんなに恐怖な面があると
これは本当に怖い人だと。

赤江
本物だと。

竹山
そう、本当に怖い人たちは普段優しいからね。
めちゃくちゃ優しいから。

それでうちの親父の面影もあるわけですよ。
もううちの親父なんてカタギかどうか分かんない人だから。
何の仕事してる人かも分からない人だったから。

「うわっ、これは本当に怖い人はいっつもこうだ」と。
で俺、黙ってたの。黙ってたらその先生が。
「雨の日はこういうことが起こるから気をつけた方がよろしいんじゃないでしょうか」(笑)


赤江
いや先生(笑)
そっちのモードに切り替えられても!

竹山
まぁその先生はものすごい本当人間も良い人だから、
確かにあのタクシーはものすごい危なかったわけ。

赤江
でもそれは反射的に良い対応だったんでしょうね。

竹山
そう偶然そうなりましたけど。
人っていうのはやっぱり感情は分からないものだなっていうか。

赤江
本当ですね、やっぱり命を預かるお仕事だし。

竹山
先生の対応は全然間違えてないのよ。
そうしないと危なかったんだもん、あれ。

赤江
確かに、しかも何でもものは言いようっていうかね・・
言い方ひとつで変わりますわね。

竹山
あれもね、あえてタクシー会社とか言いませんけども。
「それぐらいでクラクション鳴らすんじゃねぇ!コノヤロー!!」
って何故言わなきゃいけないの?と。

だってあれぶつかってたんだよ!急に来て。
だからクラクション鳴らされてカーって来たんだけど。

赤江
こっちも当たらずに済んだんだから!

竹山
そうなのよ!その良い先生も・・
先生がクラクション鳴らすときの仕草が全部記憶にあるんですけど。

キーッって回避した後に「竹山さんものすごいよろしかったんじゃないでしょうか」
って言ったあとに顔が変わって、(クラクション)バーッバーッバーッバーッ!!!!って(笑)
なんかすごく固まりましたよね・・。

赤江
堪忍袋の緒ってやつが切れた瞬間だったんでしょうかね?

竹山
まぁもうちょっと頑張ります。お世話になってます、みなさん。


(了)

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