今回は2014年1月21日放送「大竹まこと ゴールデンラジオ!」
オープニング部分を起こしたいと思います。
大竹まこと(以下、大竹)
せっかく大林さんが来ていただてね・・
もうなんかお笑い大好きだね?
大林素子(以下、大林)
もう大好きです。
もう本当にお笑いに支えられて日々なんか楽しく生きてます。
大竹
「THE MANZAI」だっけ?
あういうときも必ずいるし。
大林
もうだいたいいますね、いけるときは「キングオブコント」とか
大竹
大林さんの後ろに座った人がね、顔を左右に動かすからすぐに分かるんだ。
前に大林さんがいるなっていうね。
大林
本当に「見えない」って何回も言われたんで。
山田ルイ53世(髭男爵・以下、山田)
今日も大林さん横に座ってらして、ちょっと日陰になってます・・
大竹
少し寒かったの?嘘つけ!
太田英明アナ(以下、太田)
単独ライブとかもいろんなところで
お姿をお見掛けしますよね。
山田
めっちゃ芸人さんというか、お笑い大好きですよね?
大林
私、髭男爵の単独も行ってますよ!
山田
あっ、そうですよね?そうですよね。
大林
1回行きましたよ、ちゃんと。
大竹
もうだいたい日本の若手のお笑いから何かは
だいたい見てる?
大林
そんな大層なあれじゃないです。
大竹
でももう見てるでしょ?
大林
とにかく好きですね。
もともとドリフ世代なので、小さいときからずーっと見てて
バレーボール選手時代って遠征が多いのでずーっと同じ場所にいないんですよ。
だから連ドラとかテレビとかラジオとか同じものを続けられないので
たまにパッと見るテレビはやっぱり単独ものしか見れないから
お笑いが多いんですよね。
大竹
ドラマでも1話完結ものみたいなこと
大林
だからお笑いはちょっと気持ちを変えてくれるので
みんな見てました。
山田
グラビアの方とかね、ワーッと出て来てはる人が
「私、芸人の○○さん好きなんです」みたいなことを
よくおっしゃる方いらっしゃるけど、
そういうのはあまり芸人は信用しないんですけど
大林さんの「お笑い芸人好き」っていうのはね
本当に信用できるんですよ。
「本当に好きなんだな」っていう、
ちょっとネタも見れるくらいの、ダメ出しできるくらい見てると思うんですよね。
だからありがたいです。
大竹
お前、一番正確なダメ出しが聞きたかったら大林素子のところに行け
っていうそういう感じがするよね?
山田
いやでもほんまそれぐらい経験値がやっぱり見てる量がすごいから。
大竹
俺なんか見てるようでそんなに見てないもんね。
何故そんなにお笑いが好きに?
まあそれしか見るものが無かったって言うけど、それ以外の動機は?
だってあれでしょ?
バレーボールの日本代表だよ!
大林
でも選手ってDVDとか試合の選手の・・自分たちのDVDも見ますけど
合間に気分転換はだいたいお笑いとか、ちょっとした気分を変えてくれるのが多い
でも私、本当にすごい好きになったのは
選手時代はお笑いに支えられてましたけど
辞めて講演会とかしゃべる仕事をし始めたときに
自分で1人で1時間半とかしゃべるんですよ。
笑いが一切取れないんですね。
山田
いやいや、取らなくていいんですけどね(笑)
大林
いや、つかみとか欲しいでしょ?
山田
お客さんつかみとか求めてないですよ!!
大林
いやもう真面目に学校の授業でさ、1時間真面目なことやっても
何にも面白くないじゃないですか?
だから講演会で自分の話をするときも
やっぱり感動させられることはできたとしても
笑いは取れないということを知ったときに
芸人が私の中で神になったんですよ。尊敬する人になったんです。
一番すごいなと、笑わせるということが。
演技も今してますけど、一番大変なんです。
大竹
あの・・大林のつかみは何なの?
それじゃ講演出て一番最初にマイクに頭ぶつけるとかそういうこと?
なんかそう大林のつかみみたいなのはあるわけ?
大林
でもあの「マイクが・・」っていうのはよくやりますね。
大竹
ああ、マイクが届かないんだ。
大林
「とどか・・あれ?」みたいな。
大竹
それが多少のつかみになるわけ?
山田
それいいですね。
大林
「大きくてすいません」みたいな感じで
「一番後ろ見えてるよ」っていう感じで
大竹
いいつかみじゃないですかね!
山田
最初にマイクめちゃ短くしとくとかね。
全然届かへんよ!みたいなね。伸ばしたらスポッと抜けるみたいな。
この1くだりでまずガッチリつかめるでしょ?
大林
ありがとうございます、いただきます。
山田
取らなくていいんですけどね(笑)
大林
なんかね、なんかでも欲しいなと思って。
大竹
なんかちょっと始まる前に話を聞いたら
仕方なく選手やってたみたいなこと言わなかった?
太田
「仕方なく」でオリンピックですからね。
大林
私は元々歌手になりたかったんですよ。小っちゃいときの夢が。
歌手になって歌とかお芝居とか踊りが出来る女優さんみたいなことを
もうミュージカルが夢だったんですけど
幼稚園からもう頭一つ大きくて、小六で170cmあったんですよ。
で学校でいじめられてて、けっこう「でかい!でかい!」とか「うどの大木」とか
「ジャイアント素子」みたいな「デカ林」とかずっと言われてて
大竹
なんだって「デカ林」?大林だってけっこうデカいのにな(笑)
大林
そう、もっと「デカ林」
で学校でちょっとそういういじめになって登校拒否までならなかったんですけど
ひきこもりみたいな時代がちょっとあったんですよ。
大竹
それは中学校?小学校?
大林
小学校から、人ともうしゃべれないみたいな。
席を立つと「デカっ」って言われるから、座ったら1日中もう立たない。
なるべく人に見られて何も言われたくないから、追い込まれてました。
太田
トイレとかも出来るだけ行かないように?
大林
合間に誰もいない瞬間にパーっと走って中腰になって行くんですよ。
給食取りに行くときとかも、ちょっと人がいない瞬間に
中腰で取りに行くみたいな。
大竹
昼食も全部きれいに食ったらまた何か言われたりもするわけ?
大林
いやでも全部そうなりますね、大きいから・・そう
なんかいろいろ言われました。
大竹
まあ俺たちより1つも2つの下の世代だから
そのあたりのいじめも厳しく陰湿になってきた時代だよね?
大林
そうですね。
大竹
でそんなのがあって・・男の子にいじめられたの?女の子に?
大林
男の子が多かったです、私より全員小っちゃい男の子が・・。
「デカい、デカい!」っていう。だから女扱いもされなくて、
ちょっと好きになった男の子からも「でけえ」ってやっぱり言われちゃうから
もう恋愛対象外みたいな、どんどんそんなのがあると自分に自信がなくなって
なんかあるときに私が歌手になりたいっていう話をしたら
「デカい女は歌手なんて無理なんだよ」って言われたんですよ。
そこで私は「もう無理なんだ、私に好きな夢は叶えられない」と思って
落ち込んでたときにテレビの「アタックNo.1」を見まして
「これだ!」と、「これなら身長を活かせる!」と思ってバレーをはじめて
「私、絶対オリンピック出てあのいじめてた子たちをギャフンと言わせよう!」
と思ってバレーをはじめました。
大竹
くわあ・・でもそれだってどっかの企業に入ってバレーならまだ分かるけど
日本チームになるわけだろ?ハンパじゃないでしょ、それは?
大林
そうですね、中1ではじめたんですけどたまたま住んでいた小平市ってとこが
「日立」っていうチームがあったんですよ。
中田久美さんとか三屋裕子さんとかいた
地元だったのでそこにファンレターを監督宛に出して
「背が高くてバレーボールをやりたいんですけど、どうしたら上手くなりますか?」
っていうファンレターを出したら監督から電話が掛かってきて
「一度、体育館に遊びにいらっしゃい」と。
太田
山田(重雄)監督からですか?
大林
山田監督から、で日立に中2のときに行って
そこからもう練習をさせてもらって、最初は全然使えなかったので
「まだ君使えないから、でも本当にオリンピックに出たかったら明日から
うちに来て練習しなさい。そしたら次のオリンピック出られるかもしれないよ」
って言われて次の日から日立に通い始めたんですよ。
だから英才教育みたいな感じで・・
太田
いきなり最高レベルのところにスポーンって入っていったんですよね。
大林
そうですね、ありがたかったです。
大竹
でもそこは本当に都合が良かったね。
学校にいたらいじめられるし「デカい、デカい!」って言われるし
そっからズボンッと逃げて
大林
もうバレー一筋の
大竹
一筋の方に行けばその周りの騒音もけっこうシャットアウト出来るっていう
大林
授業のためだけに学校行って、あとはもうスパッといなくなれば
「デカい」って言われる時間も短いので
もうそうやって生きてましたね。
大竹
いやもうそれはだって、まあまあ僕らは業界だから
背のデカさも十分僕たちが笑いが取れるね・・
失礼だけど・・和田アキ子さんなんかね。
みんなにネタにされて飛行機乗るときに翼に両手を入れてるとかね(笑)
いろんな噂があるじゃない?
そういうのも俺たちの世界ではなんかこう笑って済ませる。
大林さんのデカいのも「よくここまで入ってこれたね」みたいなね
「入口大丈夫だった?」みたいな話でしょ?
そういうお笑いの要素もその当時はそんなことを言われるわけもなく
大林
はい、もう嫌なことだけだったので
やっと今こうなって自分をお笑いに出来るようになりました。
なんか自分の身長を許せるようになりましたね。
大竹
いじめられてたときのそのいじめてた男の子たち
大林さんがやっぱし、日本選抜になるわけよ。
その周りの雰囲気は変わりましたか?
大林
オリンピックが決まったときに彼らが練習場にやって来て
で「うわっ、出た!」と思って、中学卒業以来はじめて会ったので
大竹
中学卒業以来はじめてなの?
大林
はい、もうずっと避けてたから。
大竹
その男の子たちが来たわけ?
大林
そう連絡先も交換してないので・・聞かれなかったし。
大竹
じゃあ日本選抜に選ばれたときに見に来た?
大林
見に来ました。で、「うわー」と思って避けて帰ろうとしたときに彼らが
「おい、大林!」って呼び止めて
色紙出して「これサインくれよ」って言って
山田
勝った!これ勝ったよ!
大林
そうなんです。
彼らがいつの間にか私のファンになってたんです。
すごい逆転で・・ありがとうございます!!
もう「よしっ、ざまあみろ!」っていう感じで
山田
もうそれぐらい思っていいと思います。
大竹
それでサインして?
大林
はい・・いや最初はサインしなかったんですよ。
大竹
えっ、しなかったの(笑)
大林
だってずっといじめられてたから
「私ちょっとサインないから」って言って
その日は帰っちゃったんですけど
さすがにちょっと気が引けて
後日彼らがまたやって来たときに
大竹
また来たの、彼らは?
大林
また来ましたよ。
山田
めっちゃファンやん!!
大林
サインして写真撮って、もうファンクラブ入れて
「会員番号1番から4番」って言って全員入らせました。
勝利です!!
山田
ハハハ、おめでとうございます!!(拍手)
太田
金メダル、金メダル!(笑)
大竹
いやーでもでも、ちょっとでもそいつらに
「今に見てろ!」みたいな思いはずっと持ってて
大林
ありましたね、そこそこ「いいな」と思ってた男の子だったので
余計に・・
山田
ハハハハハ(笑)
ちょっとタイプの、ちょっと好きやった子も入ってたんですね。
大林
でもそういう人の思いもあったので頑張れたので
今は感謝してます、すごく。
大竹
背がデカくてバレーが上手くてオリンピックの代表でっていう
そういう目でしか外から見ようと思ったら、そこまでは見えんもんね。
山田
「陽」の部分しか見えないですもんね。
「陰」があるとは思わないですもん。
大竹
大林さん明るし笑顔もね、いつも笑顔だから。
その笑顔の裏には笑ってなくちゃ生きていけない過去もあったりして
大林
背負ってるから逃げ場がないからオリンピック出れたのだと思います。
好きだけじゃもう無理ですよ!!頑張れない。
山田
これもう頂点の言葉ですからね、これはね。
大竹
好きだけじゃ頑張れない!!
大林
いや本当に死ぬほど好きならいいんですけど、
中途半端な憧れとかなら叶わないですよね。
・・語っちゃった!
(了)
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