今回は2014年6月3日放送「大谷ノブ彦 キキマス!」
「大谷レコメンドミュージック『アイドルばかり聴かないで/Negicco』」
を起こしたいと思います。
大谷
さあ私大谷ノブ彦がグッドソングを紹介するコーナー
「大谷レコメンドミュージック」でございますが、
今日はなんとアイドルソングを特集したいと思います。
まずは明日発売でございます、Berryz工房
結成10周年を迎えたシングルからですね、
「普通、アイドル10年やってらんないでしょ!?」でございます、聞いて下さい。
いやすごい歌ですね、これね。
Berryz工房の35枚目となります両A面シングル
「愛はいつも君の中に」と「普通、アイドル10年やってらんないでしょ!?」から
「普通、アイドル10年やってらんないでしょ!?」っていう
このアイドルの裏側ですよね。
一番最初に名刺さえ作れば誰でもアイドルになれるっていう。
確かにアイドルの定義ってどこからどこまでって言ってしまったらですね。
ロックバンドもそうじゃないですか?どっからどこまでロックバンドなのか?
お笑い芸人もそうですよね、どっからどこまでお笑い芸人なんですか?
「今日から僕はお笑い芸人です」って言ったら、もうお笑い芸人なんじゃないですかね?
メシが食えてる食えてないってどの基準で言うんですか?
10万円だったらメシが食えてるんですか?
食えてないっていうのはどっからなんでしょうか?
まあそういう矛盾から入っていきながら、アイドル青春時代を全て犠牲にして
やってきてるっていう、それでもアイドルI LOVE YOUっていう歌をね
自分たちの主義にしている、裏側を見せていくんですね。
こういう構造のことをメタ的なね歌なんて言ったりしますけど
これが最近やっぱり増えてきてますね。
というのは、やっぱりアイドルという構図自体にですね
物語性を見い出してグッとくる人が本当に増えてるんですね。
特に女性アイドルでいうとPerfume以降そうですね。
Perfumeっていうのは広島出身のアイドルなんですけど
ローカルアイドルなんですね、ローカルアイドルっていうのは全国では大成しない
と言われている中、彼女たちはテクノミュージックという
中田ヤスタカさんっていう今きゃりーぱみゅぱみゅさんの曲とかも作ってる
この中田さんが非常に才能のある作曲家の方ですけども、
作詞家としても素晴らしいんですけど
彼のプロデュースの下、新しいテクノポップアイドルというジャンルでですね、
一気に東京ドーム、そしてロックフェスのトリなんかもやったりするっていうね
これもよく分からないですね、アイドルだけどロックフェスのトリ
そうなんですね、もうもはやカテゴリとかジャンルってものは
音楽のジャンルじゃなくなってきてるんですよね。
ヴィジュアル系が音楽のジャンルじゃないのと一緒ですね。
ヴィジュアル系っていうのはそういうものじゃない。
アイドルとかってものも実は音楽のジャンルではない。
でもやっぱりアイドルの構図っていうもの、その構図自体も含めて
彼女たちが素直にアイドルという使命を引き受けてやってることに
自分の人生を置き換えてグッとくるという
だからみんな応援したくなる。
つまりこれを「推し」と言うんですね。
先ほど、Perfumeが広島のローカルアイドルだと言ったんですけど
このローカルアイドル非常に活性化しております。
今日オススメしたいのは1曲
Berryz工房もオススメなんですけど、
Negiccoというグループですね、これは皆さん知ってますかね?
新潟在住の3人組アイドルなんですけど
キャリアが長いんですよ、もう10年以上やってるという長いんです。
で、ネギを持ってね・・元々は新潟名産のネギを皆に売り込むために
やってたグループなんですね。だから企画性。
非常に最初は瞬間で終わってしまう、そりゃそうですよね。
ネギ持ってステージやって10年出来ないでしょ?
その時の時点では彼女たちはそうだったんですよ。
ところがですね、事務所も全部無くなった
もう会社の人も誰もいなくなったときに
彼女たちはこのアイドルという立場を続けるっていう選択肢をとるんですね。
先に何の未来も保証されてないんですよ。
とにかく続けてみるということをしたんです。
そしたらいつもライブに来ている当時新潟のJ-POPのDJイベントとかを
企画していたつまり音楽好きなんですけど、connieさんという方が曲を作って
自分らのイベントに呼んだときにNegiccoに曲を作って差し上げるんですね。
connieさんっていうひとが非常に才能のある方でですね、
今もNegiccoは必ずシングルを切るとですね
2曲収録されてるんですけど、片面はこのconnieさんの曲なんですけど
非常に才能がある、そしてNegicco自体をすごく愛している。
こっからですねちょっとずつ奇跡が始まるんですね。
彼女たちは地道にアイドルを続けながら
何度も何度も辞めようとしながらですね。
結果、辞めないんですね。
僕はやっぱりこの「辞めない」というのが
今は最近やっぱり「ゆとり世代」の話が出て来たんですけど
「今は褒めないとダメだ」とか
「褒めて褒めて最後にアドバイスをしてやっと聞いてくれる」
それが今の若い人たちだっていうことを言いますけど
僕は今の若い人たちとかってすごく悪い意味で自分があるんですぐに自問自答しちゃうんですね。
「これは私にやりたかったことなんだろうか?」
「これは本当に私が目的としていたんだろうか?」っていうことを
自分自身で問いちゃってですね、結果、逃避、逃避してですね
思ってなかったところに着地するっていうようなことを
僕はお笑い芸人をやっているので特に若手の人ですごく見たりするんですね。
アイドルっていうのは自分がやりたかったことじゃなかったことを
めっちゃやらされるんですよ。
で、彼女たちはみんなもれなくそれをですね、やるんです。
何故なら「推して」くれる人が喜んでくれるからなんですね。
このロジックの中で彼女たちはやり続けるという選択肢の
その薄い糸をですね、ずっとつなぎ止めるんです。
で、10年やるんです、Negicco
そこからconnieさんを含めてライブをやり始めてから
だんだんといろんな立場の人たちが力を持っている人たちとか
楽曲も有名な人たちが提供してくるんですね。
ピチカート・ファイヴの小西さん、あとはですねCymbalsの矢野さんですね。
けっこう日本のポップス界の中でも有名な人たち
今度7月22日に出る新曲はですね、
あのORIGINAL LOVEの田島貴男さんがプロデュースで
タイトルがしかも「サンシャイン日本海」っていう
新潟の歌ですよ!日本海!れも早く聴きたいですね。
で、NONA REEVESの西寺郷太さんが
「愛のタワー・オブ・ラブ」これもめちゃめちゃカッコいいですね。
それとさっき言ったずっと守り続けてきた
見つめ続けてきたNegiccoを守ってくれたconnieさんが
一緒に曲を作って彼女たちに楽曲をつける。
彼女たちが続けるという選択肢にほだされて
「推したい!」と思った人がどんどん協力していき
彼女たちはローカルアイドルの中で
最も成功している1つのグループになってきたんですね。
で、今もライブでは彼女たちネギを振り回すんですよ、
これがいいじゃないですか!
「こっから出て来たんだから」っつってね、ネギを振り回すんですよね。
今日ね、NegiccoのMeguちゃんっていう子が誕生日なので
是非今日これをかけたいということもあって
で、これがすごく大事なんですけど
さっきのBerryz工房もそうなんですけど
僕がアイドルの歌を聴くときにいつも大事にしていること
それはですね、音楽として素晴らしいものが多いってことなんです。
さっきも言いましたけど、推されてはいるんだけど
アイドルソングっていうことだからって全然手を抜いているわけじゃないんですね。
やっぱり楽曲をしっかりと作れる人がですね、
「この子たちが歌ったらこういう化学変化が起きる」って想定の下にやっているので
音楽としてレベルの高いものが本当に多い!
Perfumeもそうですけどね、きゃりーぱみゅぱみゅちゃんもそうですけど。
このNegiccoはそんな中でもトップクラスに楽曲がいいです!
今から紹介する曲は小西康陽さんがプロデュースした曲
これこそメタソングの決定版「アイドルばかり聴かないで」
というタイトルです。
アイドルが出すシングルですよ!皆さん!
アイドルが出す曲で「アイドルばかり聴かないで」
ところが歌詞の最後にとんでもないオチが待っております。
聴いてもらいましょう小西康陽さんプロデュースでございます。
Negiccoで「アイドルばかり聴かないで」
(了)
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