今回は2014年6月12日放送「大竹まこと ゴールデンラジオ!」
オープニング部分を起こしたいと思います。
大竹まこと(以下、大竹)
えーと、光浦はこの雨の中
手芸の展示が大好評?
光浦靖子(以下、光浦)
表参道ヒルズでやっております。
雨なんでお客さんが入りづらい天気だななんて心配しとったら
昨日たんぽぽの白鳥さんが観に行ってくれたみたいで、プライベートで
「お客さんけっこう来てましたよ」なんて言ってくれて
ありがたいと思って
太田英明アナ(以下、太田)
トークイベントは人で溢れて鈴なり状態だったらしいですもんね。
光浦
鈴なり、通路もいっぱいでもう、すごいいっぱいでした。
ただ前も説明したでしょ?
手芸のファンがおとなしいという説明をしたでしょ?
あの無言のワークショップの話をしたでしょ?(笑)
みんな引っ込み思案で。
「たぶん引っ込み思案だろうな」と思って鈴なりの通路までビッシリおるのに
「どうもこんにちは!」・・シーンって(笑)
「相変わらずですね(笑)」つって。
大竹
「相変わらずですね」もウケなかった?
光浦
もうもう私たちの中では当然みたいな関係性が出来ちゃって
でも千秋がゲストだったもんで、千秋に説明して
以前もワークショップやったときに無反応だったけど
最後帰りにみんなが気を遣って私に聞こえるように
大きな独り言をね「ああ、楽しかったな今日は」つって。
気を遣うような人たちが手芸のファンなんですっていう説明をして始まったけど
最後までそんなに笑い声は無かったけど、
その後のサイン会やったら、いっぱい人が並んでくれたんですよ、すごいね。
それでサインしながら「楽しかったですか?」つったらね。
「すごく楽しかったです!」って言うの。
「何故笑わないんですか?」って言うとみんな黙って下向いちゃうの。
質問は受け付けませんっていうあの徹底した手芸ファンの
引っ込み思案ぶりが可愛くて面白くて。
大竹
「手芸始めた」ってこの番組が始まった前後くらいからの話だろ?
それが光浦的に言えば、ひとつ自分の語らない友たちだけども、あれだよな。
居場所がひとつ出来たって感じだよね、君も?
光浦
出来ましたよ、素敵ですよ。
もう次世代のライブだと思いましたよ。
大竹
次世代のライブ?
光浦
はい、人間が進化してテレパシーで会話しとるなと思った。
もう本当になんだろうな?なんか「幻魔大戦」みたいな世界じゃないけど
向こうは楽しいらしいんですけど一切リアクションしないけど
でもそれを私も一応笑い声は無くても感じ取れる余裕が出て来たっていうね。
本当に超能力戦みたいな感じなんですよ。
私だけは一応声は発してますけど、
オーディエンスが一切リアクションしないっていう。
大竹
あの・・なんか分からないけど、批判的なものは届かないの?
光浦
全然暖かいです、みんな優しいです。
もう小さな世界でみんなで静かにやろうっていうのが出来上がっちゃってるよね。
大竹
なんか分からないけど、もう王国だね。
手芸は趣味としてやって、みんなで集まって
なんか内職の時間とか設けてこう封筒貼りじゃないけど・・
光浦
そうそう、そんな村が作れたら夢のようだなと思って
こんな人たちとさ、チクチクチクチクさ楽しくやってさ
それでさ、その日食べていけるお金を稼げるような村って
作れないのかな?なんて思っちゃって。
大竹
たまに小さい声で「あ、痛っ」とか聞こえてるだけだよな
まち針で指刺して。
光浦
そうそうそうそう。
いやだってね、トークの途中でも言ったけどね。
私も音楽のライブが好きで音楽よく行くんですけど
飲んで見てるときは楽しいんですけど、シラフで見とるライブって
けっこうキツかったりするんですよ。
それはね、大好きな歌手でもコール&レスポンスが恥ずかしいっていうね。
「Say Yeah!」って言われて「Yeah!」っていう勇気がやっぱりないんですよ。
いくら好きなライブでも。お酒入ってりゃ楽しいですけど。
やっぱりシラフで「Say Yeah!」言われて「Yeah!」って言う
文化が私の人生にあっただろうか?とか一瞬考えちゃうわけですよ。
そんな話を「Say Yeah!」が辛いっていう話をね、振ったらね。
手芸の人たちは全員ね、首だけコクリってした、コクってすごく小さく。
鈴なりの人たちがだよ(笑)
太田
音もなく(笑)
大竹
あれなんか分からないけどさ、同じ実に日本的な感じだけど
でもそのなんていうのかさ、乗れるタイプの人と乗れないタイプの人を
やっぱりいるよな。
なんかこう、打ち上げでも宴会でもイマイチ乗り切れないタイプの人もいれば
サッカーのファンなんかでもね、熱狂的になれる人とそうじゃなくて
野球で言えば応援にも行くんだけど、自分たちのチームの応援しないで
外野で観て帰っちゃうみたいなね。なんかこう・・2つぐらいあるかもしれないね。
光浦
あとは盆踊り的な決まった踊りだと踊れるっていう人もいますよね。
古来の日本人っていうかさ、ノリノリのようだけど決められた踊りは乗れるけど
「さあ自由に踊れ」って言われると急に下向いちゃうみたいな
大竹
やっぱな、その光浦のコクって頷くだけだけど「楽しかった」っていうのはな
こう人それぞれだからな、表現する必要は・・ああ、そうか!
表現を要求されるのがダメなんだな。
その何て言うの?楽しんでるんだけど「Yeah楽しかったです!」って
自分の嬉しい気持ちを人に伝えることはしたくない
光浦
そうそうそうそう、好きで来てくれているんですけど
で、千秋にも先に言っといて「『質問ある人』って言ってみな」って
「絶対手を挙げないから」つって
で、「質問がある人」って言ったら
全員が下をパッと見て目を逸らすっていうね(笑)
「ほらね」つってもうゲラゲラ笑っとった、「面白いでしょ?」つって。
「それでいいんですよ」つって、「腋は恥部ですからね」って
「手を挙げて腋を見せる方が頭おかしいですからね」って言っといて
「手なんか挙げなくていいんですよ」つって
大竹
いやだってブラウスとか着てるだろうが。
手を挙げたって全部腋の中が見えるわけじゃないんだと思うけどね。
太田
その「腋は恥部ですからね」っていうのもシーンっていうんですか?
光浦
口角が2ミリくらいヒュッと上がるくらい、鈴なりの人々の(笑)
ってことは、そこそこの笑いっていうね。
普通のライブに変換したらそこそこの笑いが来たくらいかなっていう
大竹
お前この梅雨時期、体調子悪くないの?
首とかすごい痛がってたじゃん?
光浦
でも逆に運動をプロレス終わった後もちょっと続けてるんですよ。
ほんのちょっとですけど、その方が肩こりちょっと楽になってきましたね。
大竹
だって本当に3,4回前なんか首動かないで
肩傾きながらこの辺固まったまんまやってたじゃない。
光浦
喋れないくらい痛かったですもんね。
大竹
治っちゃうんだね。
光浦
動いた方が・・。
大竹
それでプロレスやったんだろ、だって?
光浦
命を賭けてやりました。
大竹
面白かったっていう噂は聞いてます。
光浦
43歳でプロレスをやれるって何て素敵な人生だと思って・・うん。
大竹
俺もね、あれだよね。
足腰が弱ってきて友達とか骨折とかしてて
この間ヒンズースクワットね、立ち上がるんだよ。
・・・怖いね。しゃがむのが。
立ち上がってしゃがむんだと思ってさ。
光浦
私もそうなんですよ、膝がポキンポキンいう人なんですよ、まあよく。
だからしゃがむ時ちょっとね膝がね、なんかパキンっていうか
ジョイント部分が・・
大竹
俺はスーッとしゃがむのがね怖いっていう感じはびっくり、自分で。
急にしゃがむっていうのが怖い、このごろ。
光浦
そのジェットコースター的な落下感を感じるということですか?
太田
あっ今、大竹さん立ち上がりましたよ。
大竹
あっ痛たたた・・。
太田
ちょっと足をほぐすような姿勢で・・ああ、躊躇した。
光浦
本当だ!膝曲げるの躊躇した。えっ、なんで?
大竹
分からないね。
光浦
それは精神的に怖いんですか?
そのフィジカルが何か痛めそうで怖いんですか?
大竹
えいっ。
太田
今あの・・膝屈伸しましたけど。
大竹
いやー、怖い。怖いけど出来なくはなかったね。
光浦
でもあれですよ、つま先より膝出すとダメなんですよ。
痛めるんですよ。
太田
ちょっとシャドーボクシング始まったみたいですよ。
明日、村田諒太にこれやりますからね。
光浦
絶対こいつケンカしたことないっていうシャドーボクシング(笑)
・・・・片足立ち。
「俺はある程度体幹があるだろ」のアピールです。
さっきもタバコ吸うところで自慢された。
「俺、歳の割には体幹あるだろ」って片足上げて
ニコニコして見られても・・
大竹
クソッ、ラジオが悔しいね。
俺の今のピタッと止まり方見た?
太田
綺麗でしたね。
片足上げて両手をこう・・
大竹
光浦、一緒に俺と止まって・・
光浦
出来るよ、止まるだけなら出来るよ。はい。
私も全然出来るよ。
だから片足にして足を振り子のように伸ばして
ブランブラン自分の身体の前で10回やるのが難しいんですよ。
体幹がある程度ないと出来ない。
大竹
そこまでちょっと出来ない・・。
太田
大竹さん今ちょっと息が上がりましたよ。
光浦
びっくりしちゃったよ、喫煙所で突然さ片足で立ってさ。
ニコニコした顔でさ私の顔をじっと見るもんでさ。
「いや・・あの・・別にお母さんじゃないから」つって(笑)
ニコニコして「どうだ!」っていう顔で片足で立たれても・・。
褒めましょうか?
大竹
うるさいな、うるさいな。
あのね、小学校のときに町中の病院にね出禁になった奴に
そんなことを言われたくないよ、俺は。
光浦
ああ、その話!癇癪持ちだったっていう。
大竹
こいつ、小学校のときに町中の病院全部
出入り禁止になったんだよ。
光浦
私、記憶がないんですよ。
でもお母さんが言うし、その事実があるってことは
たぶん癇癪持ちだったんじゃないかな?って
太田
もう手が付けられなくなっちゃう?
光浦
なんかね、どうやら内科でも歯医者でもさ
小瓶が並んでいるじゃないですか?
あの小瓶をラリアットする癖があるらしくて、ザアーッて(笑)
どうやら町中の医者を出禁になったって
確かに出禁になってたなっていうのは
なんかうっすら覚えてるんですよ。
で、1個だけうちの裏にあったハヤシさんっていうお医者さんだけが
内科が、風邪ひくとそこだけ通院出来て
でもそこは・・
大竹
お前、ちょっと待て。
町中の病院出禁って並んでる薬瓶バサーッて。
光浦
たぶんラリアット・・だから自分は覚えてないんですけど
そういう伝説を聞くもんで・・。
大竹
お前、ものすごい疳が強いっていうか・・何て言うの?
疳の虫ってやつ、そんなに強かったの?
光浦
分からないです。
自分は覚えてないですけどそう言われるもんでさ。武勇伝を、幼い頃の。
大竹
1ヶ所だけ行ける医者が?
光浦
ハヤシさんってうちの裏にあったんですけど。
そこは私が子ども心に、まだ幼い記憶があるかどうかでも
「まだ医者やっていいのかい?」っていうぐらいのおじいちゃんだったの。
本当のおじいちゃんだったの。
で、やたら注射を打つおじいちゃんで。
とにかく尻をあけて注射を打つと。
あの時代って薬は効かないけど、注射は効くみたいな
注射神話じゃないけど、昭和の時代ってやたらみんな
注射だと1本打ってもらえば治るみたいな時代だったじゃないか?
まあとにかく注射を打つ先生で、子どものお尻をぷっと出して注射を打つと
でも、おじいちゃんなもんで震える手で針を刺すんですよ。
で、針刺したままカルテ書き出すんですよ(笑)
で、お尻に針が刺さったままビヨンビヨンビヨンビヨンするわけよ、注射器が。
だからそれくらいのおじいちゃんだったの。
それをうちの妹が見て「お姉ちゃんがいじめられる」って思ったらしくて
風邪引いたときにお尻に注射刺されたときに
妹がそれを抜いちゃうんですよ、その注射。
「お姉ちゃんをいじめるな」つって(笑)
そしたらまたもう1回刺されるんですよね。
その天丼が何度か繰り返されたことがあるんだよね。
何回もケツに針を刺されるっていう(笑)
アキコちゃんはアキコちゃんで正義感いっぱいで
「お姉ちゃんをいじめるな」って針をすぐ抜いちゃうもんで
・・・あったなあ・・唯一許してくれたお医者さんがおじいちゃん先生。
持ちつ持たれつの関係ですわ、
こっちはこっちで小瓶なぎ倒すような子だったし。
大竹
良かったな、1軒だけそういう医者があって。
光浦
ただおじいちゃん刺したままなんでカルテを書くんだと。
不思議なところだったね。
大竹
俺もなんか子どもの頃、首のあたりに今でもそうだけどね。
1ヶ所だけコリコリするところあるのね。
なんか1ヶ所だけなんかこうアーモンドぐらいのしこりみたいな。
光浦
あらら、けっこうでかいですね。
大竹
それを薄っぺたくて小っちゃくしたようなやつ。
それが今でもあるんだけど、子どものときにあって
これが何だ?っていうことになって
小学校上がる前くらいにおふくろがそれを見つけて
心配になって医者に連れて行って
なんかいろんな医者回って原因分かんないで。
これで覚えてないんだよ、聞いた話なんだけど。
医者がどうなってるか見ようと思ってこんな太い鉄のパイプを口の中突っ込んで
上からあーっやってるのを医者が覗いてるの
「ああ、分かんない」って医者が言ったって
で、結局何も分からなかったんだよね、
「ねえ、まこと」って言われたことがあるの。
光浦
昔ってけっこう雑だったんですよね。
だから人間ってけっこう丈夫だったんだよね。
大竹
死ぬときはすぐ死ぬけど、丈夫っちゃ丈夫だよね。
光浦
思い出した!私もここに腰にね、桜のアザがあったんだよ赤い、小っちゃいころ。
大竹
ちょっとエロティックだね、桜のアザ。
光浦
まるで桜の花みたいな赤いアザがあって
で、お母さんとかお父さんがお風呂入る度にさ、女の子の身体にこれぐらいの・・
何センチぐらいこれ?5センチくらい?
大竹
3センチくらいかね?
光浦
なんかアザがあって、女の子の身体にこうやってアザがあるのはね
「あんまりお嫁に行くときね・・」なんて言ってるうちに私がどんどん成長してってね
顔の造作がどんどんおかしくなってきたもんでね。
腰のアザどころじゃなくなって、みんながすっかり忘れて
最初産まれたときは私もツルンとして可愛かったわけよ。
だから「このアザさえなければ、やっちゃんはお嫁に・・」みたいなことを言っとったけど
まああっちゃこっちゃ注意する点がどんどんどんどん大きくなると増えまして・・
大竹
で、そのアザどうなったんだい?
光浦
そしたら、あっちゃこっちゃの注意点にみんなが気を取られとる間に
気付いたらもうなくなっちゃってた、シュウンって。
でもあれがあったら今、格好良かったのになって。
太田
ちょっとエロティックですよね。
大竹
「ええ!見せて見せて!」みたいなことになるよね。
肌白いしね。
太田
で、そのままの流れでね。
光浦
素敵だったのにね、あれ何で消えちゃったんだろう?
大竹
そりゃ素敵は素敵だけど、その子どものころの癇癪持ちは
ちょっとやだな、俺。
光浦
もうね、武勇伝ばっかりよもう本当よ。
パンダが大好きでパンダの茶碗以外もの食べないっていうのはね
私はちょっと覚えてるんだよね、うっすら。
大竹
ユウタがそうじゃないか。
光浦
ユウタンがそうなの、ユウタンがけっこうマイペースな子だから
ペース崩されると「イーッ」ってなるの。
でさ、けっこうな勢いで「イーッ」ってなるもんで。
本当の私の悪いところ抽出してるなと思って
妹夫婦はお酒飲みながら「誰に似たのかな?誰に似たのかな?」つってんのよ。
で、どれだけ探しても旦那にはないわけよ。
「俺の幼少期にそういうユウタン的なことはなかったな」って
妹も「私もたぶんあういう感覚がなかったんだよな」
っていうのを聞いちゃってさあ・・。
大竹
名乗り出ろよ(笑)
光浦
「それ全部私ハマってるんだよな」と思いながら、言えなくてさ・・。
(了)
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