今回は2015年5月7日放送「荒川強啓デイ・キャッチ!」
「デイキャッチャーズボイス」山田五郎さんの回を
起こしたいと思います。
荒川強啓(以下、強啓)
今日のテーマはこちら
片桐千晶(以下、片桐)
「排便予想装置が持つ可能性」
山田五郎(以下、五郎)
これあの月曜のニュースクリップで塚越健司さんも紹介されてましたけど、お腹に貼っておくだけでウンコやオシッコが出る時間を教えてくれる排泄予知デバイス「DFree」ってやつが開発されたことですね。
これあの日本のベンチャー企業のトリプル・ダブリュー・ジャパンってところが開発をして、この4月24日からクラウドファンディングで予約を開始して、来年の4月に出荷予定ということなんですよね。
これあの人間ドッグとか検診でも使う超音波のエコーありますよね?あれが小さい中に付いていて、それでお腹の中のウンコやオシッコの状態をチェックして出そうになる10分前にスマートフォンに通知をしてくれると、こういう話なんですよね。
強啓
介護業界にとっては画期的と。
五郎
とまあ、そこらへんまではね。まあ対象がウンコ・オシッコなので色物と捉えられがちで。記事とか見ててもね、せいぜい「介護にも役立つ」と、ぐらいの話なんですよ。これ「週刊アスキー」で開発者をインタビューしてるんですけれども。
これも「開発したきっかけは?」って「自分がウンコを漏らしたからだ」とかね。「ウンコを漏らすと大変だということを身をもって痛感したからだ」とかね(笑)
で「開発で苦労したのは?」つったら、「実験台をかってでた社員が便秘体質だった」と(笑)なかなかウンコが出ないんでね、下剤飲んだりして大変だったと。で、「今後の目標は?」って言ったら「ウンコの漏れない社会を作りたい」とかって全編一読しただけではふざけているとしか思えないわけですよ。
で、具体的に何の役に立つのか?っていうのは他ほとんどの記事見ても、先ほど強啓さんがおっしゃったようにまあ介護にも役立つと。まあそれは実際相だと思うんですけど。その程度の評価しかないんですよ。
だけど、この「アスキー」のインタビューをよく読むと実はこの「DFree」って排泄予知とか介護にとどまらない大きな画期的な可能性を秘めていると思うんですよ。これを排泄予知デバイスとして発表したのはね・・
これは僕はひとつは話題作りだと思いますね。ウンコ予知というのが話題になる。もうひとつは、これね他の会社に真似されないためのカモフラージュなんじゃないか?と思うぐらいだと思うんですよ。
強啓
そんな可能性を秘めている?
五郎
この本当の凄さはウンコやオシッコが出る時間を教えてくれることじゃないわけですよ。それだったらスマホとつなぐ必要はないでしょ?「ブブーッ」って言えばいいわけでしょ?中に貼っているやつが。
強啓
そうね、自分が分かればいいわけだからね。
五郎
すごいのはこのスマホとつながっているっていうところなわけですよ。つまり、その超音波エコーによる検査データっていうのがこれみんなが着けることによって今まで比べものにならない数で集めることができるわけですよね?
それをスマホとかを通じてビッグデータとして作れるわけですよ。そうなるとその結果、排泄予知だけじゃなくていろんな病気の早期発見が可能になるかもしれないってことなの。
これ超音波エコーって赤ちゃんできたときの妊婦の検査だとか、人間ドックやなんかでも肝臓とか脾臓とか腎臓とか膀胱とか膵臓とか、このエコーで診ますよね?
強啓
エコー、でも写らない臓器もあるのよね。
五郎
まあ診ますよね?写る臓器の話して下さい、今。
強啓
いやいや、そうなんだけど。なかなか写らないという臓器もあるので新しいものを欲しいんですよ。
五郎
今は写る臓器のことだけ気にして下さい。これ貼る場所を変えて、このアプリケーションで周波数とかチェック頻度とかチェックの仕方とかコントロールしていけば、いろんな臓器の状態をチェックできるわけです。ウンコだけじゃないわけです。
だから多くの人が毎日人間ドックに行ってる状態を作れるわけですよ。更にそのデータをスマホを経由してデータベースとしてどんどんどんどん貯めていけば、今までとは桁違いのビッグデータが生まれるんですよ。ここが大きなポイントですよね。
それを専門のお医者さんたちが解析していけば、例えば肝臓ガンとかねそういう病気の今までには知られてなかった兆候っていうのが分かるかもしれない。たくさんのデータを集めてこういう方が後にガンになったとかいうのがいっぱい集まってくれば、そういう新しい兆候が分かるかもしれない。
まあ超音波のエコーって人間ドックで強啓さんが言われたように写る・写らないという話もありますし、写っても映像を読むのがなかなか難しくて、やっぱり熟練した技師さんのスキルが必要だったわけですよ。
だけどもこのデータがどんどんどんどん貯まっていけば、少なくともちょっと変だぞぐらいのことっていうのは人工知能で自動的に診断できるようになってくるはずなんですよ。いっぱい貯まってくれば。分析自体も人工知能でできるようになってきますから。
そうなったら、ちょっと変だぞぐらい教えてくれれば十分でしょ?ちょっと変だから病院行った方が良いですよって言われて、それで病院行ってちゃんとスキルのある技師さんに診てもらって、それで発見できれば病気の早期発見の可能性っていうのは確実に高まる。
強啓
なるね。
五郎
でしょ?だからこれ要するに大事なのでデータなんですよ。ウンコじゃないんですよ。だからこの「DFree」っていうのは画期的なのはこの超音波エコーによる検査データをビッグデータ化できるっていう。
強啓
それも簡単にね。
五郎
これが普及すればね。普及すればするほど、どんどんどんどんデータがネズミ算的に増えていくわけですよね。そうすると、ビジネスとして考えてもこのデータが実はお金になるんですよ。
「DFree」っていうのが24,000円だっつうんですよ。「高いな」と思うかもしれないですけど、これをいくつ売ったって大して儲からないんですよ。だけれどもこれを通じて得られるデータはこれはもう莫大な価値を生んでいくわけですよ。
たぶんこの「週刊アスキー」の記事を見るとね、このトリプル・ダブリュー・ジャパンっていうところの中西さんっていう代表は分かってるんですよ、そんなこと。ちょこちょこそういう「脂肪肝が分かるようにもなりますよ」とか「データ屋になりたいんですよ」とかちょこちょこ言ってるんですけれども。
ネタバレしてるんですけど、すぐにウンコの話に戻してお茶を濁してるんですよ。だから逆に言えばいい歳した大人が専門誌のインタビューで自分がウンコ漏らした話してまで核心に触れないようにしてるんじゃないかと・・自分の身を犠牲にしてまで(笑)
強啓
だからそこを押さえておきたいんだね。
五郎
もうウンコの話にしといて下さいと。本当はもっと役に立つんですけど、真似されると嫌だからぐらいのことかもしれないぐらいの可能性を僕は感じましたね。そんな画期的な発明なんですけどもね、実は技術的には新しいことやってないわけじゃないですか?
今までもあった超音波センサと今までもあるスマホを組み合わせただけですよね?そうすれば膨大なデータが取れてそれが役立つっていうことに気がついたことが画期的なわけですよ。
だからこういうふうにIT分野の発明って何を作るか?よりもどう使うか?新しい技術を開発するよりも既存の技術をどう組み合わせるか?みたいなことから画期的な発明が生まれることが多いわけですよね?
強啓
これまでもそうでしたもんね。
五郎
スマートフォンだってそうじゃないですか?携帯電話とパソコンを組み合わせた。で、日本の技術者ってよく昔からその作ることは得意だけど使うことは苦手っていうのはずーっと言われてきましたでしょ?
だからそういう意味でもこの「DFree」っていうのはね、どう使うか?っていう部分で画期的っていう。その日本のIT技術にとっても画期的な発明になる可能性があるんじゃないかな?っていう気がしますね。
強啓
もしこれが本当にそうなっていったら、もう早期発見っていうのは可能性が高まるもんね。
五郎
私なんかも肝臓に爆弾を抱えてますから、常時監視が出来るようになったりすると。
強啓
特に膵臓なんてね、本当に語らぬ臓器・沈黙の臓器とか言われてるんだよね。そういうのがもうずっとデータきちっと持っていたら。
五郎
それが数ガーッと集まってくることが大事なんですよね。それをどんどんコンピュータで分析していってやっていく。
強啓
そうだ、すごいお金になる。それ!
片桐
なりますね。研究機関とかもそのデータ絶対欲しいはずですしね。
強啓
ウンコの話でまみれてちゃダメだな。
五郎
ウンコの話で終わらせちゃダメですよ、これ。
片桐
何回言いましたかね、今日それ(笑)
強啓
知らなかった、クソー!
(了)