今回は2015年6月25日放送「大竹まことゴールデンラジオ!」
オープニングを起こしたいと思います。
大竹まこと(以下、大竹)
いやー、なんかあれだね・・すみませんシティボーイズの公演中であと半分以上残ってるのかな?残ってるんですけど今日と明日をやらせていただいて、月曜日がまた昼夜で、昼間しょうがないから休ましてもらって。
いやなんかここに来てみると私はあれだね、ラジオっていうのがあって舞台っていうのをやらせていただいて、ラジオのお客様も舞台に来ていただいたりして、またここでしゃべらせてもらって俺はもうね我が家が2つあるみたいだね。
光浦靖子(以下、光浦)
良かったですねー。
太田英明アナ(以下、太田)
ここ本宅ですか?別宅ですか?
大竹
ここはね・・3号さん。
光浦
3号さん、3号さんのお家。
大竹
そんな生活ができたらいいなっつう願望もあって。いや今回はファイナルなんですけど皆さん観に来ていただいてありがとうございます。
光浦
観ましたよ!分かりましたよ、こりゃ大変だ!
大竹
でしょ!?
光浦
すごい!
高松(オジンオズボーン)
そうですね、大竹さんが舞台に入るまでやっぱりいろんな休憩のときに「セリフが入んねえ」ってよく言っていらっしゃったんで。その大変さが分かりましたよね。
光浦
最初のオープニングの1分ぐらいでわかりましたもん。「うわっ、これはすごいわ!」って。
大竹
そうでしょ?もっとすごい話はまだ入ってないからね(笑)
高松
もう始まってますよ!何公演かやってるんですよ!
大竹
もうお互い目を見合ったらもうダメ!おしまい!セリフのトチりはおかしかったなー。舞台の途中でセリフは台本見たらものすごい死ぬほどの量で、「何何さあ」って言ってその嘉永sの言葉があるんなら「だからどうだ」って返せるんだけど。
そういうセリフじゃないところもあるのね。3人で掛け合いで、で斉木さんは自分の見せ場がたくさんあるんだけど、3人でやるところもあって、そのときはね意外と少しだけ抜けてるんだよね。気持ちが。もう自分のやりたいがあるんだよ。
光浦
本当のオン・オフの凄さよ!観てみると分かる!
大竹
俺なんか舞台でオフのやつ初めてみるよ。次にもやりたいことがあるからもう頭がそっちに行っちゃってる!
高松
他のことやりながらもそっちばっかりで。
大竹
それでセリフの1つに「そんなことをしても誰も幸せにならねえだろ」っていうセリフがあるの。で、その後に俺が「いや、だからこいつがやるなっていうのならやらねえよ」というふうにセリフが続いているわけだ。
斉木はここでボケっとしてたわけ。斉木がセリフをボケっとしてて飛ばしたんだよ。「あっ、飛んだな」と思ったから俺しょうがないから「飛んだな」と思ってしょうがないからその次の「こいつがやるなっていうのならやらねえよ」って言ったんだよ。
そしたら、斉木が急に思い出したんだよ!「そんなことをしても誰も幸せにならねえだよ」って(笑)
光浦
ああ、戻った!なんで戻すんだよ!!
大竹
うわっ!お前が言わねえから先進んだのに!・・とにかく瞬間感じているんだろうね。「俺が何かを言わなくちゃいけない」っていう。
高松
パッと思い出したんでしょうね。
大竹
それ言われちゃったもんだからさ「これどうするんだろうな?」と思ってしょうがないからその先の先のセリフに・・本当はその間に「だって壊れねえんだろ?」「壊れないよ、壊れないけどやることねえだろ」っていうセリフがあるんだよ!
そこを全部俺は飛ばして頭の中で再構築して「お前が謝ればやらねえよ」っていうセリフにつなげたんだよ。ものすごい作業していると思わない!?瞬間のうちに。
光浦
すごい!もうすごい!セリフの攻防が、「やるよ」「やんのか?」とか「やんねえのか?」とか微妙に違う言葉がずーっとつながっとるもんで「うわっ、これは!」っていう。
大竹
まあ昨日は俺がトチったところもあるんだけどね。
光浦
水曜日に観たときに大竹さんが1ヶ所トチってね、膝を叩いて暗転になったのを憶えとる。
大竹
悔しがってね、暗転間際のな(笑)
高松
それが見えたんですね。
大竹
言いたかないんだけど、斉木が「ごめん」って謝る。それで俺が「まあでもこいつの方がすごそうだから」っていうセリフがあるの。そうすると、きたろうさんがその先のセリフを「何で俺がどうのこうの・・」って始めるんだけど。
俺のはただの感想じゃん?斉木はもう「ごめん」って謝ってるの。セリフだよ、でもあってもなくても次に行けるセリフなんだよ!このセリフは。でも誰も何にも言わないんだよ(笑)
まあそこは飛ばしてもいいようなセリフもあるのね、そういうときはお約束で先に飛ばしちゃったりしたときはそれなりにスーって行ってたりするの。だから俺も「あっ、俺だ!」と思って、
しょうがないけど本番では思いっきり気がついちゃったもんだから誰も何も言わねえからしょうがねえから「ああ、俺だ!」って叫んで指を鳴らして悔しがって。いやーもう下らなさが溢れて・・
まあ話がちょっと長くなっちゃうんだけど、昔から俺たちはじめたタイトルが今度「ファイナル」なんですけどね。はじめた「思想のない演劇よりも、粗相のないコント」っていうね。もうどうでもいいキャッチフレーズつけてはじめたのね。
俺たちは3人とも演劇上がりだから、アンダーグラウンド上がりなわけよ。アンダーグラウンド上がりだからコメディアンなんだけどベタなコメディアンにもなれない。吉本のやるのは「こう行ったら、ここでツッコむのが当たり前やないか!」見たいなこともあんまり上手くできないつうか・・。
光浦
分かります、ノリツッコミ絶対やらないですもんね。
大竹
まあこのラジオではたまにはやるけど、そういう水に慣れてないつうかね。で、片一方ではじゃあ演劇か?って言われるとトチっても成立するような一生懸命台本書いてそれで1回も再演しないで36年間やってきてるんだけど、演劇とも認められてないのよ。
だから誰も評論しないのよ!演劇じゃないから、だから評論家は誰も評論しないの!俺たちの評論って見たことがない。コント業界はコントは評論するじゃん?でもコントじゃないじゃないじゃない?だから評論されないのよ。
だから誰も評論しない、されないで観に来たお客さんだけが「面白いね」って言ってくれてつながってきてるだけの話なのよ。だから変な話、変な道に入り込んじゃったなっていう。
光浦
へえ、でもなんか独自の文化を作った気がするな。それに憧れて東京・・「イコール東京」って感じだったもん、私なんか10代のとき。
大竹
観ていただいて?
篠宮(オジンオズボーン)
観させていただきました。観させていただいて、まあもちろんものすごい笑わせてももらったんですけども斉木さんが叫ぶシーンと大竹さんのそのクダリの最後の方で叫ぶシーンがあってそれでなんか仕掛けがあって
そのクダリが僕が一番好きなんですけれど、隣で高松も一緒に観てたんですね。高松が全然笑ってないんですよ。「あれ?」つって、「コンビでこんなにツボが違うんかな?」ってそれが不思議で不思議で。
高松
まあまあ笑うポイントはあるとは思うけどね、それは。
篠宮
声出して笑ってなかったですね、高松は。
高松
そんなことないですよ、笑ってましたよ。
光浦
もしかして、つうかあれ理解できなかった?もしかして?
高松
いやできたわ!ちゃんとできましたよ!
大竹
まあでもこいつね。楽屋で挨拶に来たときにね、すごい軽かった。「あ、どうも大竹さんお疲れさまでした。ありがとうございました」みたいな挨拶。俺もうそれを見たときに「こいつ分かってないな」と思った(笑)
光浦
いやクオリティの高さよ!あのもう繊細な本ですよ!めっちゃ繊細でバランス感覚がすごくいい!
高松
いや本当に針の穴に糸を通すぐらいの、あの繊細な間と表情ね・・
大竹
お前、その言い方!もう1番ダメなやつの言い方。
高松
あの間の取り方、大竹さんのやっぱり素晴らしい!同じツッコミとして勉強になりました、やっぱり。
光浦
意外とこういう奴が社長になる気がするな。
大竹
そうなんだよ!
光浦
全然分かってなくていいんだよ、技術者が分かればいいんだもん。社長がこんな感じでいいんだもんね。「いやーいやーいやーいやーご苦労さん、すごい良かったよー!」って(笑)
篠宮
楽屋に挨拶に行ったときに高松が今の軽いノリで「勉強させてもらいました」みたいなことを言うたんですよ。そしたら大竹さんも「分かってないな」っていうのを察したのか、すぐ「嘘つけ!」ってツッコまれました。
高松
そんなことないですけどね・・勉強しましたけどね。これちょっと変な誤解になりますよ。僕は本当に「すごいな」と思って見てましたからね。
光浦
あれが東京の笑いだぜ!
大竹
いやいやいや、そんな乗せてもらってもしょうがないんだけど。今回は最後だからみんな66歳だからね。爺さん3人だから。
光浦
そう!だから66歳の人がやるクオリティじゃないと思って。
大竹
66歳のスピードじゃないよね?
光浦
だってお爺さんが3人でコントやってるんだもん!いや全然トギットギだし。うちのお母さんが・・
高松
セリフを交わしながら・・
大竹
ちょっと待ってね・・当たり前だろセリフを交わすのは!いちいち引っ掛かる奴だな、お前は!「おじいさんがセリフを交わして」って当たりめえだろ、タコ!
高松
いや、早いテンポ!早いテンポで!お爺ちゃんたちがパッパッパッてやるから。
光浦
いやうちの親とか1回観に行かせてもらったことがあったけど、やっぱり正直「分からない」って言うんだよ、親はもう。あんま・・・リスナーの方もおるかあ・・悪口になっちゃうけどさ。やっぱり脳みそ若い人じゃないとついていけない笑いだと思った。
大竹
あ、そう?あのーあれだよね、今日は持ってこなかったけど「ゴールデンラジオ!」を聞いて下さってて観に来た方がいらっしゃってアンケートにも答えてくれているのね。
そのアンケートは明日ぐらいどこかで紹介していいのかな?名前言わないでな、ちょっとだけ紹介しようと明日は思ってるんだけどね。でもさ、これファイナルなんだけどね俺ちょっと考えたんだけど、客席がね・・
普通の公演ってお前らの客って男と女の割合ってどのくらい?
高松
まあ女の子の方が多いですよね。
篠宮
8:2とか、9割女の子っていう場合もありますね。
大竹
うちの客どうだった?
光浦
おっさん。
高松
多かったですね、男の人が。
大竹
男の割合がすごい多いんだよ!ものすごい多いんだよ!普通さ、どんな人のだって8、9割女なんだ、客って。うちはどういうわけかね、このラジオもそうなんだけど。
男のお客さんが来てくれてとってもとっても、まあ女の人も来てくれると嬉しいんだよ。でももう、しわくちゃの爺だからワーキャー!言うわけでもないからさ。
光浦
ミーハーなお客さんいないですよね。
大竹
それはそれでいいんだけど、俺ちょっと考えてさ。まあこれファイナルなんだけど若い人に見せたいなって。
光浦
私も見せるべきだと思います!
大竹
今度の舞台ってずーっと追っていったら、なんかそういうものすごい下品な下ネタも入ってないし、ものすごいメッセージ性の強いところもないのね、表面上は。普通に見れる、面白く見てもらえるかな?と思うのね。
それでまあ劇場はいっぱいなのね、1階と2階が満杯ずーっと、まあ追加公演も決まってて。それはとっても嬉しいんだけど。で、3階の見づらいところがあるのね。高校生に見せたいなと思って、宣伝してないんだけど小さく「高校生500円」と売ってっていうことを
うちの若手のライブがあるんだけど、そういうの客若いじゃん?そういう人たちの中に高校生もいるだろうから、そういうところで言ってくれと。3階席は500円で見れますよと。
演出家の前田司郎っていうやつも「それいいですね」と。前田が言い出したのかな?「若い衆にも見せたい」って。そしたらきたろうか斉木が「でもあれだよね?おじさんとかおばさんが高校生の制服着てきたらどうする?」っていう話になって
光浦
それはもう・・。
大竹
そしたら、演出家の前田さんが「うん、そこまでするんなら500円で」って(笑)
光浦
まあそこまでしてくれたらね。そこまでしてくれたら500円で入れたいね。
大竹
「もう入れようよ」って(笑)で話してたらうちのマネージャー連中がいるから高校生は何人か来るって電話とかがあったみたいなのね。それは入れてあげるんだけど。本当に高校生の制服を着てたら入れてあげろと500円で。
まあチケットは正直に完売でぴあとかでは手に入らないのね。当日の少しあるだけどそれには列ができてるんだけど、「制服着て来い」と。でもね、1回だよ!と。毎日制服着て(笑)
光浦
ああ!でもそういう真面目な子もいそうだな!!本当に好きで紙に全部メモるような子もいそうだな。
大竹
いや高校生だったら、それは何回も500円で観に来たっていいよ。そうじゃなくておっさんとおばさんが高校生の制服で着たら・・
光浦
でもどうする?別の学校の制服を着てきたら?「そこまでしてくれたら」どうします?昨日は公立だったけど、今日は私立でって来たらどうします?
大竹
そうだねー、そこまでしたら・・。あとね昔、高校生だった女性もねセーラー服なんか着てたらね。
光浦
たまにありますけどね、渋谷に「おばさんじゃね?これ絶対!」っていうコスプレおばさんいるよね。
大竹
ちょっと怪しいことになってるからね、まあ分からないけど。まあ何度も言うんだけどファイナルだけどなんかそれを思ったときにまあもうやらないんだけど、もしかね高校生にねこんなクダらない年寄りも生きてていいんだってことをね、教えたいのよ俺は!
光浦
あとね、ビビると思いますよ。こんなに緻密に作るんだ舞台って!っていう。
大竹
誰か文化放送でもなんか、どっかの高校行きたいなと思って。文化祭でも何でもね。
光浦
文化祭かあ・・そうするとね、本当に差別主義的なことを言うけど。「分かんない」って言う子もたぶんいると思うんですよ。で、最初から「観たくねえよ」っていう子もいるもんで勿体ないもんで。
私だったら本当に観たい高校生のこういうものが好きだけど観れなかった子たちを呼んで観せたいけどな。強制で「嫌だよ」っていうやつじゃなくて、「お金がなくて観れなかった」とかさ、興味ある子だけを・・
大竹
俺でもね、ちょっと図々しい言い方なんだけど、みんな集まって後ろの方でしゃがんで「つまんねえよ」とか言いながらタバコ吸って消してるようなやつを最後笑わせたい!そんな奴を、ヤジなんか飛ばしてて「つまんねえぞ!」みたいなやつを最後巻き込んでやりたい!
光浦
そう言われるとね、そうねー。どっちにフォーカスを当てるかだよなー。観たい子たちに見せて上げたいし・・何、キャラバンで全国回ります?もしオファーが来たら?
大竹
まだ頭の中にあることで言っちゃっていいか分からないけど、ほら高校生の演劇とかとっても真面目なものとか・・
光浦
若い子に見せてあげたい!「こういう舞台の作り方があるんだよ!」って。
大竹
愚痴になるけど、普通いろんな演劇というのは文化庁とかお金が出てるのね。うちは一切もらってない!全部手打ちなんだよ!今までそういうのの世話になったことは1回もないのね、だからその分好きなことをやるけどね。だからでもここはちょっと・・なんかもう死んじゃうし(笑)
光浦
そうかファイナルだもんなー、それを考えるとな動けるうちに。
大竹
もうほとんど動いてないけどな。
光浦
あとあれもやりましょうよ!ちょっとさ2丁目とかそういうパーティが好きな遊び方が上手な人たちいるじゃないですか?2丁目のゲイの人たちとかね。そういう人たちのところのステージに立つのもなんか格好良いな。
大竹
いやいや、分からないけどね。
高松
松竹芸能の劇場にはどうですか?
光浦
角座は小さいよ!
高松
いやもうスペシャルゲストですよ、サプライズみたいな。
篠宮
お門違いなことを言うな。
高松
いやいや、若い子の前で見せたいって言うから、大竹さんがね。
篠宮
角座に来るお客さんそんなに若ないし。
光浦
角座にセット置けねえだろ、あのセット!
高松
あのセット置くんすか!?
大竹
あのセットは置くだろうよ!
太田
ゲストとかじゃないですよ。あのライブを見せるんですよ。
高松
あのライブの1部分をどっかをくり抜いて・・
大竹
バカかお前は!俺らが終わったあとバーッといなくなって「じゃあ次はオジンオズボーンです」みたいになるのはおかしいだろそんなの!
光浦
「はいどーも」って出てくるのかい!だからそういう笑いが苦手だ!つってそれでそうやってこういうオリジナルの文化を作ってって・・お前はポッドキャストを聞け!
(了)
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