カンニング竹山が聞く「ずっと作者不明のまま手書きの楽譜だけが伝わる謎の合唱曲『秋光』」

2016/03/13

カンニング竹山 たまむすび 合唱 秋光 赤江珠緒 竹ガム 田中安茂

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今回は2016年1月11日放送「赤江珠緒 たまむすび」
「竹山、ガム買ってきて!」を起こしたいと思います。


カンニング竹山(以下、竹山)
今日、久しぶりに調査報告をちょっとやりたいと思います。これもうエラく長くかかりましたね。依頼者は39歳男性の方だったんですが。合唱曲『秋光』というんですが、それについての調査依頼ということでしたね。

では改めましてメールの方を赤江さん、読んで下さいお願いします。

メール
赤江さん、竹山さんこんにちは。毎日ポッドキャストで楽しく拝聴させていただいております。特に『竹ガム』のいろんな角度からの依頼に優秀なリスナーさんが手動で答えていくというのが趣深い大好きなコーナーです。

その『竹ガム』に調査をして欲しいことがあります。『秋光』という曲についてです。



この曲は十数年前から千葉県を中心に各地の中学校や高校の合唱コンクールで歌われている合唱曲です。しかし不思議なことにこの曲はずっと作者不明のまま手書きの楽譜だけが伝わる謎の多い曲でした。

生徒たちはもちろん指導する先生方もこの曲の作者を知らずに歌っていたのです。理由はこの曲が東京のとある高校に通う学生が校内の合唱コンクールのために作った曲であり、作者のクレジットの入った正式な楽譜を作成していなかったためでした。

と、『秋光」が詠み人知らずに独り歩きしていることを作詞をした私が知ったのは、一昨年の夏でした。そうです、この曲は今から22年前当時高校生だった私と友人が作ったものです。

一昨年の夏、都内の合唱部に所属する高校生が作詞者が私であると知りSNS経由でメッセージを送ってきたのがきっかけでした。

それこそずっと私の頭の片隅にある程度だったので驚きと喜びに震えました。いったい誰がどのようにして『秋光』を知り伝え広まったのか?それを知りたい。

そこで『竹ガム』に調査依頼をするべきだったのですが、はやる気持ちから自分自身で調査をしてしまい、ぼんやりとですが経緯が判明してしまいました。

ざっくりお話ししますと、どうやら合唱指導の有名な先生があるとき『秋光』を聞き感銘を受けそれを合唱セミナーで発表したことがきっかけだったようです。

それに共感した公立の先生たちが赴任する先々で生徒に歌わせたため広がったらしいと。さてここで改めて調査依頼です。

1つ目はいったいどれぐらいの地域で歌われているのかを知りたいです。2つ目はこの曲を広めてくれたキーパーソンを探して欲しいのです。

出回っていた手書きの楽譜ですが、実は私たちが当時書いたものではなく前述の先生がこの曲をはじめて聴かせた当時の中学生が耳コピをして作成したものだったのです。

分かっていることは十数年前に千葉県内の女子中学生だということだけです。かなり音数の多い難しい曲を楽譜に起こしてくれたと感動しました。その生徒さんが誰なのか?を突き止めて欲しいのです。

当時のお話しを聞きたい、そしてお礼を言いたいのです。かなり無理なお願いかつ長文乱文で申し訳ございません。よろしくお願いします。

竹山
この『秋光』という曲がまたものすごく良いですね。



赤江珠緒(以下、赤江)
良いですよね。今聴いてもやっぱり良いなと思いますが、この作詞者の方からの依頼だったと。

竹山
そうなんですけど、これ良い話で。高校生のときに作った曲が本人の知らないところでいつの間にか歌われていたと広まっていたということなんですよね?

さあそれではこれより調査報告ということで、担当は「たまむすび」月曜作家のサトケンさんです。お願いします。

サトケン(構成作家)
よろしくお願いします。私もこれ100回くらい・・100回以上もう聴いていますけれども毎回良いなと思っております。で、去年依頼者に実際お会いしましていろいろとお話しをうかがってまいりました。

『秋光』が初めて歌われたのは今から22年前の1994年の秋です。港区の白銀台にあります私立・明治学院高校の合唱コンクールでした。歌ったのは3年B組。

作詞は当時3年B組の今回の依頼者ですね、作曲は同じく3年B組のクラスメイト。お二人とも現在は39歳です。

竹山
高校生で作ったんだもんね。

赤江
すごいですよね。クラスメイトで作ったってすごいなあ。

サトケン
明治学院高校は当時修学旅行がなかったそうで、さらに文化祭にも受験を控えている3年生は参加しないということで合唱コンクールが1番盛り上がる学校行事という位置付けだったそうなんです。

明治学院高校の合唱、今もすごいです。私DVD見させていただいたんですけれども。まあ素晴らしいレベルで皆さんが楽しく歌っているので今も盛んだと思います。

で、合唱コンクールの課題曲は明治学院がキリスト教系の高校であるため賛美歌、自由曲は主に歌謡曲やJ-POPを合唱にアレンジして歌っていたそうなんですけれども。

このお2人は3年間同じくクラスで1年と2年のとき合唱コンクールで優勝しているんですよ。

赤江
そのレベルの高い学校の中で?

サトケン
そうです、3年のときにアレンジではなくて自分たちで曲を作ってそれで歌おう!ってそういう話になりまして完成したのが『秋光』だったんですよ。

竹山
これ作っちゃったんだ!3年のときの合唱コンクールでこの『秋光』を歌って見事優勝しております。

赤江
だから文化祭っていうか合唱コンクールの時期だから、秋の光?

サトケン
そうです。これ繰り返しになりますが1994年の話です。時は流れまして2年前の2014年の6月のある日、依頼者のfacebookに1通のメッセージが届いたそうです。原文のままご紹介しますね。

”中央大学高等学校合唱部の○○と申します。私たち合唱部では毎年文化祭の『秋光』を歌うことが伝統となっています。

まことに恥ずかしながら、その曲の作詞作曲者が不明だと思っていたのですが本校の先生に聞いたところ依頼者さんがこの曲を作詞したとうかがいました。

そこで依頼者さんが作曲者をご存じでしたら、教えていただきたいと思いこのメッセージを送らせていただきました”

というのがfacebookで突然やって依頼者さんのところに来たわけなんです。依頼者さん相当びっくりしたそうです。自分が高校生のときに作って歌った曲がこれだけ時を経て今歌われていると。

で、明治学院で自分の母校で歌われているのならまだしも全く関係のない中央大学高等学校の合唱部で伝統的に歌われていると。

じゃあどうして歌うようになったのか?聞いたのですけれども合唱部がまだ同好会のころから伝統的に歌われていたということで詳しい経緯は分からないということなんですよ。

ちなみに中央大学高等学校では去年9月の文化祭でも合唱部がこの『秋光』を歌っていたということなんですよ。

竹山
『秋光』がずーっともう生きてるわけだ、何年も何年も現在も。

サトケン
去年11月の「竹ガム」のコーナーでリスナーの中でこの『秋光』を歌った方がいらっしゃいましたらぜひ情報をお寄せ下さいとお願いしたところ、届いているんですよ。

メール
はじめてメールをします。私が中学生だった7年から9年前、学内の合唱コンクールで『秋光』は歌われていました。

3年生の自由曲の1つで少なくとも私が在籍中の3年間は毎年歌われていました。残念ながら私自身は歌ったことはありません。しかしとても印象に残っていて好きな曲でした。ちなみに中学校は浦安市立の中学校です。

サトケン
もう1枚届いております。

メール
私は産まれも育ちも千葉県という生粋の千葉県民でございます。千葉県と言えば、吹奏楽部や合唱部のレベルが高く小学校や中学校では合唱に力を入れた授業が行われていました。

音楽の授業の思い出と言えば「合唱」というぐらいです。さて私が『秋光』に出会ったのは中学生のとき通っていたのは千葉県市川市立の中学校でした。卒業式で歌う曲として学年ごとに決めた曲を歌うのですが、その中に『秋光』がありました。

前奏もなしに始まるので全員が息を合わせないと難しい曲で、伴奏もオクターブや連符など並の技術では弾けないものでした。

楽譜は手書きで書かれていて、何度もコピーを重ねていて見えにくい部分もありましたが誰が歌詞を書いたのか分からないままでしたが、この曲は素晴らしい曲だと思っていました。

ところで私と同じ中学を卒業した8こ上の姉がいるのですが姉も『秋光』を歌っていました。

母にも話を聞くと合唱の先生として有名な田中安茂先生が『秋光』をどこからか我が中学校に持ってきたのではないか?だから千葉県で広まっているのだと言います。ただ残念ながら私の代の先生ではないため連絡はとれません。

たったこれだけですが、『秋光』の作者さまのお力となればと思います。今でも思い出せる素晴らしい曲をありがとうございます。今後も『秋光』は歌われていくことと思います。長文となりお見苦しい点もあるかと思いますがよろしくお願いします。

竹山
なるほど、ちょっとなんか分かってきましたね、どなたが広めていったのかっていうのも。

サトケン
お二人とも千葉県の中学校というということ、後の方なんてお姉さんが8こ上ということで。今29歳ですから、29歳の方が中学のときに歌っていたということはだいたい14年ぐらい前から歌っていたということですよね。

後の方のメールの中に「合唱の先生として有名な田中安茂先生」というお名前出て来ましたけれど依頼者のメールにも「合唱指導の有名な先生}とありましたよね?

その後ですね、この田中先生が現在千葉県市川市立第五中学校にお勤めということが分かりまして、市川第五中学のホームページを見たところですね、私ビックリしました。

トップページの一番上に載っていたのがこういう文字だったんですよ。「合唱部が全国大会で金賞を受賞しました!」

竹山
ああ!すごい学校なのね、これ!

サトケン
去年(2015年)10月26日の朝日新聞とリンクしていまして、そちらの記事ありますのでちょっと赤江さんから。

記事
市川五中 初の「金賞」


竹山
へえ、田中先生がじゃあ3年かけて作り上げたってことですね。日本一になる合唱部を。

サトケン
とても合唱の世界では有名な先生だということがわかりまして。今日は成人の日祝日ということで大変お忙しいなか田中先生にスタジオにお越しいただきました。

赤江
あらー、田中先生ようこそお越し下さいました。

竹山
すいませんお昼に。

サトケン
どうぞお座り下さい。

竹山
はあ、田中先生が3年間で育て上げて全国に持っていったってことなんですか?

田中安茂先生(以下、田中
うーん、まあ一応そうですね。お恥ずかしいですけど・・。

赤江
じゃあもう田中先生は合唱の教育に非常に力を入れていらっしゃる?

田中
はい!

赤江
っていう先生なんですね。

竹山
これ先生、はじめに聞きたいんですけどリスナーの方からもメールが来てこれがきっかけになったんですけれども。合唱曲『秋光』を広めたのは田中先生で間違いないということでよろしいですか?

田中
うーん、どうですかね?広めたか分かりませんがクラス合唱の自由曲としてビデオから楽譜に写させたのは私ですね。

赤江
えっ!じゃあまずね田中先生が『秋光』を知った経緯を教えていただけますか?

田中
南行徳中学時代の教え子があるとき音楽室にビデオを持ってきたんです。それは明治学院に行った生徒だったんですけど。それでビデオを見ていたらものすごく素晴らしい曲が。

サトケン
それはいつぐらいの話ですか?

田中
えーと、もう25年ぐらい前ですかね?

赤江
ビデオの中にその曲が入っていて?

田中
今でも憶えてます。今でも生徒のそのビデオは見せているんですけど、もう素晴らしくて震えました!

竹山
先生「素晴らしい」というのは我々素人が聞いても「この曲、良い曲だな」は分かるんですけど先生とかの専門家が見ても合唱としていろんな細かい技術が素晴らしく出来上がっているんですか?

田中
いやいやそうじゃなくて、クラス合唱としてのインパクトがあると。当時私も「なんで合唱しなければいけないんだ?」とか・・まあ合唱部じゃないですからね、授業というのは。悩んでいたので、その答えがはっきり分かるような合唱でした。

竹山
その答えとは何なんですか?「合唱する意味」というのは。

田中
はい、クラスにはいっぱいいろんな子がいるじゃないですか?もちろん頭のよい子も悪い子もいるし、スポーツばっかりの子もいるし。

ですけれども歌をそのとき歌うと、『秋光』を歌うとみんな同じ方向を向けるんです、ベクトル。それで今まで生きてきた15歳だったら15年間の生徒たちの気持ちが1つになるというのが分かるので。

竹山
それは曲も詞もっていうことですか?も含めてクラスが1つになれる曲が『秋光』だと。

田中
そうですね。特に最後の男性が出る部分があるんです。「♪君が教えて・・」っていうところなんですけれども、ものすごくインパクトがある曲で。

赤江
で、先生はその曲をどなたが作ったかはご存じないまま・・

田中
全然分かりません。

赤江
ご存じないまま、それを楽譜に書き起こしたのは先生の教え子さん?

田中
です。そのことをもう言っていいですか?

サトケン
まだですね、『秋光』の楽譜があるんですけれどもリスナーの方から追加のメールが来ていまして「『秋光』は手書きの楽譜が出回っているということなんですが、「たまむすび」ホームページの載っている楽譜」これ依頼者さんにお借りしたものなんですけれども。

「とは違う楽譜が私の手元にありました。写真を添付いたしますのでご確認ください」という形で送られてきたものがこれなんですけれども、これおそらく田中先生の教え子の方が耳コピで作った楽譜で間違いありませんか?

田中
間違いないですね。

竹山
耳コピで作った楽譜なんですか?

赤江
これは先生、中学生の女の子?

田中
そうですね、ただお母さんがピアノを教えていたということでちょっと手伝ってもらったとは聞いています。

赤江
めちゃくちゃ難しい楽譜ですよ、これ!

竹山
4段ありますよね?4段でいいのかな、これ?

田中
特にピアノを耳からこの楽譜に写すのが難しかったと思いますよ。どう考えても。

サトケン
この楽譜自体も作ったのは?相当昔?15、6年前?

田中
そうですね、はい。

赤江
その生徒さんはどんな生徒さんだったか?今も音楽関係のお仕事されているんでしょうか?

田中
いやちょっとそれは分からなくて、実は昨日までその生徒の名前を思い出せないで昨日寝ながらパッと最初の文字だけ思い出してそれでLINEを使って当時の連中に聞いたんですけど30分前に名前が分かりました。

竹山
えええーっ!、本当ですか!ちなみにお名前は?

田中
ヨネクラナツコさんですね。

竹山
という方がこれを作った方ということですね。この楽譜をヨネクラさんがこれを耳コピで作らなければ広まったっていうことがなかったかもしれないんですね。

赤江
えっ、先生はそのヨネクラさんを見込んで「君ならこれ書き起こせるか?」って言ったんですか?

田中
その当時の授業を憶えているんですけど・・そのクラスが思い出したんですけど2年4組だったんですよ、中学2年生。

それで合唱祭の自由曲を決めるときにこの『秋光』が良いってことになって、「楽譜ないんだよ」って言ったら男の子たちが「じゃあ作ればいいじゃん」って言いはじめて(笑)

竹山
ああ、簡単にね(笑)

田中
それでそのときにクラス合唱のピアニスト何人かいるんですけど、やっていたのがヨネクラさんだったんですよ。

それで控え目な子だったんですけれども「やってみます」って言っていて、でも相当時間はかかりましたよね、確か。

赤江
そうでしょうね。

竹山
ヨネクラさんって今、何のご職業というか何をやられているんですかね?

田中
全然分かりません。

竹山
おいくつぐらいの方?

田中
30は越えてますよね?

竹山
半ばぐらいですかね?

田中
多分そうだと思います。

竹山
じゃあこの方が中学時代に耳コピをして、これを作ったので田中先生もこれで合唱ずーっとやれたし他の学校にも広まったという。

田中
また広まり方もあれなんですけれども、たまたま研究授業をやっていて違うテーマがあったんですけれども。最後に子どもたちが「どうしても歌わせてくれ」って言ったのでこれを最後に歌ったんですよ。

そしたら、それを聞いていた先生方がまたものすごく感動をして「あの楽譜ないの?」って。

赤江
ワーッて広まっていった?

田中
はい、ただ著作権とかがあるので合唱コンクール。いわゆる表だってはできないのでということを言いながら授業でやるならばということで。

サトケン
先生もじゃあ20年近くこの『秋光』を生徒と共に作り上げてきたんですけれど。これが作詞・さっしょくしたのが誰か分からないままずーっと?

田中
そうです。

竹山
じゃあ今回のこれで先生も分かったっていう。

田中
分かりました。

赤江
先生、これ高校生がクラスメイトと作った曲だとは?

田中
まあ思ってませんでした。

竹山
これ先生、レベルからいうととんでもないレベルですか?高校生が作ったって考えると。

田中
けっこう難しいですよね。高校生が作るなんて信じられませんよね。

サトケン
先生、想像ではどんな人が作ったんだなと思われたんですか?

田中
いやでも、学生が作ったのかな?とは思ってました。そのOBとか。私も教え子に聞いたらその明治学院っていうのはクラスで作るときにそのOBとかにも依頼して作ってもらっているっていうのを聞いたので「ああ、そうなのかな?」と思って

竹山
じゃあOBで現在音大に行っているそういう音楽関係の仕事しているOBとかその人が作ったんじゃ無かろうか?と先生は思われたと。

赤江
先生はいま合唱部の顧問ということですけれども、普段教えていらっしゃるのは音楽の先生?

田中
そうです。

赤江
あっ、音楽の先生もなさいながら?

竹山
先生は合唱部だったんですか?学生のときは。

田中
はい、中学校1年生のときにこのTBSのこども音楽コンクールで指揮をしてそれが元で(笑)

竹山
えーっ!今いろいろあってTBSラジオに来ているという。うわー!それも不思議ですね。

赤江
先生やっぱりね、合唱をじゃあいろんな学校で教えられていると思いますけれども。合唱するとやる前とでは生徒さんって変わったりとかしますか?

田中
いやー変わりますよ。何ですかね?まず気持ちが変わりますよね。心がまず優しくなるし、お互いが分かり合えるようになるし合唱の力は大きいです。と今は思います。

竹山
となるとクラスでいろんな子いるじゃないですか?やんちゃな子もいれば大人しい子もいれば、スポーツ好きな子もいれば嫌いな子もいればっていうのを合唱ということで15歳14歳16歳の子たちが1つになれるという要素があるということですか?

田中
ありますね。またエネルギーを与えてくれる。苦しんでいる子とか悩んでいる子とかもちろん楽しい子もいるし、だけど一緒にその合唱を歌うことで生きるエネルギーというかね勇気を与えられたり・・

赤江
ああでも確かに学生のときしか合唱ってやったことないですけど、やっぱり人の声も聞かなきゃいけないからちゃんと聞くし、様子というか人の気配を感じるし、

それで揃ったときにはものすごく自分1人で歌うのとはとんでもない綺麗な歌声になるので気持ち良いですよね?

田中
その『秋光』もビデオを見ると女の子が男の子のことをすごく気にしながら歌っているのが分かるんですよ。

また指揮者の子もものすごく真剣に歌っている姿がクラスのメンバーにはみんな分かってるんですよね。

そこがすごく良くて、昨日も成人式だったので卒業したメンバーがそのずっと作ってきているんですけれども。合唱のことを思い出して良い感じで成人していきましたけど。

竹山
これドラマがありますよね。これもっと今から広がる可能性もあるってことですよね?

田中
そうですね、ぜひ広めていただきたいですね。

(了)

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