サンキュータツオが語る「恋愛って時間が掛かりますよね、でも論文とか研究っていうのはかけた時間だけ必ず何か結果が得られる」

2017/11/05

オタク ゴールデンラジオ サンキュータツオ はるな愛 プロ野球 国語辞典 大竹まこと 野球選手 論文

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今回は2017年6月27日放送「大竹まこと ゴールデンラジオ!」
「大竹紳士交遊録」サンキュータツオさんの回
起こしたいと思います。


はるな愛(以下、はるな)
今日のお客様は、サンキュータツオさんです。

サンキュータツオ(米粒写経・以下、タツオ)
どうも、ごきげんようサンキュータツオです。

大竹まこと(以下、大竹)
はい、ようこそいらっしゃいました。

タツオ
よろしくお願いします。

大竹
荒川強啓です。

タツオ
ハハハ、違います!それウラです、ウラです。他局でございます。

大竹
今日は三球・照代さん・・

タツオ
照代じゃないです、三球一門でもないです。

はるな
芸人さんなんですねえ?

大竹
芸人さんだけど芸人さんに見えないねえ。なんかあれだね?オフィス北野に知的な集団が生まれてるような・・

タツオ
そうなんですか?

大竹
いや、外から見ていると・・流れとしては水道橋博士さん、マキタスポーツ・・


タツオ
プチ鹿島ですかねえ?


はるな
把瑠都?

大竹
把瑠都は知的集団に入って行かないだろ?(笑)

はるな
私びっくりしたんですよ、オフィス北野なんだ!と思って把瑠都さんと仕事したときに事務所をも見てびっくりしたんですよ。もうすごいそういう集団が生まれつつあるんですね。

大竹
把瑠都は違うと思うよ、たぶん。なんかそれは何?事務所の方針なの?自然発生的に?

タツオ
たまたまなんですよ、そうじゃないと生き残れないってことがあったのかな?

大竹
これからは知的なものしか生き残っていかないんじゃないか?と。

タツオ
まあね、苦肉の策ですからね。

大竹
地べたではもう今「カミナリ」が全盛だけどね。意味なく殴るっていうね(笑)その真裏を張って・・

タツオ
裏ですねえ。

大竹
やっぱり知的なものに・・子どものころからそういうことは憧れとか好きだったとかあるんですか?

タツオ
研究もお笑いも両方好きでしたね。なのでカエルを追いかけて行方不明になってしまって警察が総動員して捜すとかそういうのがすごいありましたね。

大竹
ちょっと、それはどこの村で起こったことなの?

タツオ
東京なんですけど・・。

大竹
東京で!何歳のときに?

タツオ
誘拐に遭ったんじゃないかと、僕が4歳のときに。ちょうど今の季節カエルを追いかけて本当隣町のところまで行っちゃったらしくて。

はるな
そんな珍しいカエル?

タツオ
いやー分からない、ちょっと僕も記憶がないんですけど。ほとんど記憶がないんですけど、夕方くらいまで帰ってこなくて。「もう誘拐だ」ってことで警察で捜したっていう話らしいです。

はるな
うわー、怒られたでしょ?

タツオ
記憶がないですね。楽しかったんじゃないでしょうか?

大竹
カエルってそんな隣町まで行くの!?

タツオ
いやーそうなんでしょうね、迷ってた。

はるな
森の中とか行ったんですか?

タツオ
いや森とかなかったと思うんですけどね。

大竹
ないよね?東京にはそんなにね。そういうことが好きだったんだ。

タツオ
はい、追いかけてますね。

大竹
そんな仲間はクラスの中にいたの?

タツオ
誰もいないですね。なので僕は自分が好きなことを他の人にしゃべるっていう習慣があまりなかったんですよね。なんか言っちゃいけないことなのかな?と思ってまして。

大竹
僕はこんなに面白いって思ってるんだけど、これは人にしゃべるとちょっとマズいことになるじゃないかなって?

タツオ
引かれてしまうんじゃないか?とか。なので論文を集めているとかもそうですし、国語辞典も集めているんですけど。国語辞典を集めているのも大人になるまで30代に入るまで誰にも言ってなかったですね。「ゴミだ」って言われるんで。

大竹
国語辞典は何冊くらいお持ちですか?

タツオ
今は230冊くらいですね。

はるな
えっ、そんなあるんですか?

タツオ
そうですね。「もう床が抜けるから止めてくれ」って言われるんですけど。

大竹
ご両親から?

タツオ
そうですね。

はるな
内容、ほとんど一緒ですよね?

タツオ
いや全然違いますよ!それがもう大きな誤解なんです。全然違うから、全部集めているんです。

はるな
2、3ページでしょ?違っても。

タツオ
いや、もう全然違います!全て違います。1,800ページくらい違います。

(参考)
サンキュータツオが語る「学校では教えてくれない国語辞典の遊び方」

大竹
だけどさ、金田一京介の家系図みたいなもんじゃない?なんか分からないけど、息子が担当したり。

タツオ
そうですね、金田一一族はもうグレイシー一族みたいなもので代々国語学の家なんですよね。今は金田一秀穂先生っていう。

大竹
グレイシー柔術っていうのは分かる?

はるな
分からないです。

大竹
グレイシー柔術ちょっと説明して。

タツオ
あのー、ヒクソン・グレイシーっていうすごい強い・・なんで僕、柔術の説明してんのかな?(笑)

大竹
ちょっと説明しないと分からないから。

タツオ
まあまあ一門みたいなものですかね。

はるな
ああ、落語家さんみたいな。

大竹
だから格闘技で強いんだよ、そのグレイシー柔術っていうのは足技とか絞め技とかいろんな技を持っている。それは家系みたいに繋がっていってるんだよ。

タツオ
もうファミリーみんなが強いんですよ、技を伝授している。なんで金田一一族も国語辞典の作り方に精通しているお父さんやお爺さんがいるんで蓄積されているんですよね、国語辞典の作り方が。なので金田一一族で監修する国語辞典も未だにあります。

はるな
さっきの一門の話はどこに行ったんですか?

タツオ
だからファミリーっていうのは血が繋がっている。

はるな
そういうことか、順番に!国語辞典も受け継いでどんどんどんどんやるからちょっとずつ変わっていくと。

大竹
国語辞典ってそこだけが出してるわけじゃないだろうけど、そこは何年に1回くらい変わっていったんですか?

タツオ
今、本屋さんに置いているやつは8年に1回くらいですかね、8年から10年に1回くらい出ますね。で、そのときの現代語とか今流行っている言葉も入れていくんで同じ国語辞典でも改訂ごとに全く違うんです、2ページとかじゃないです!!1,800ページ違います!!

はるな
すいません、本当・・何がでも楽しいんですか?

タツオ
それを前の版とか他の辞典とかと同じ項目と比べて「こんなに違う!」っていうのを喜ぶんですよね。それが嬉しいんですけど、それはだから今こういうリアクションになってしまうので誰にもしゃべらなかったっていう話です。

大竹
その言葉の中で「この言葉はこんなに違った」とか感銘を受けたとか何か記憶に残っているものはありますか?

タツオ
僕は「山」と「丘」の説明ですよね。「山」と「丘」って説明できます?何が違うのか?

はるな
「丘」はもう面積じゃないですか?砂の量というか土の量じゃないんですか?それだけの「山」というぐらいの土を使っている。「丘」はもうその辺の量ですもんね。

タツオ
ハハハハハ(笑)

大竹
トラック何杯分くらいなの?「丘」は?

はるな
今の話、何が面白いの?

大竹
面白いじゃないか!

はるな
でもそれぐらいじゃない、みんな?

タツオ
これ例えば子どもに「『丘』と『山』って何が違うの?」って言われたときにじゃあ「トラック何杯分」って説明出来るのが「丘」で、そうじゃないのが「山」だと。

大竹
俺はこれだ、「丘」は遭難しないけど「山」は遭難する。

タツオ
そうですよね、でも近いです。僕が1番好きなのが新明解国語辞典なんですけど。「丘」は「散歩がてら登ることができる地面が隆起した土地」ってなってるんですよ。そして「威圧感がない」と。


大竹
「山」は?

タツオ
「山」は威圧感があるんです。

大竹
妙義山なんか、威圧感のかたまりだもんね。もうだって切り立ってるしね(笑)

タツオ
これはなんでか?っていうと、日本では「山」は信仰の対象なんですよ。「山岳信仰」っていうのがあるから神様のいる場所が「山」で、そうじゃないのが「丘」なので。

大竹
「丘」にはいないからね。

タツオ
なので「丘」には神がいないから威圧感がないんです。

はるな
でもギリギリの「山」に近い「丘」とかあるでしょ?

タツオ
ギリギリね。

はるな
ギリギリ威圧感のある「丘」とか(笑)

大竹
いやだけどこれ海抜では決めてないのね。少し高めの「丘」でもそれは「山」とは認定しないんだ海抜では。

タツオ
そうですね、なので天保山とかは「山」なんです。高尾山も「山」っていうぐらいだから神様がいる、天狗がいるっていうのが「山」ですよね。

大竹
そうか、だから「丘」の評価が低いのね。「山」って言ったらさいくらでも頭の中に大雪山とかいろんな「山」が浮かぶけど。その「丘」って言ったらね、♪丘を越えて行こう~って歌ぐらいしか出て来ないもんな。

はるな
それ、ライトな歌ですね。

タツオ
ピクニックに行けるのが「丘」なんです。「山」はなんだったら日帰りできないくらい、おそれ多い。

大竹
高尾山は?

タツオ
高尾山はだから天狗が住んでいるから、やっぱり「山」ですよ。

大竹
えっ、猿も住んでるよ。

タツオ
主がいるから、山の。あとは「森」と「林」とか分かんないじゃないですか?意外と知られていない。

はるな
でも字のごとく、木が多いってことじゃないんですか?

タツオ
それが素人の浅ましさですよね、だから。そこがやっぱり「トラック何杯分」発想ですね。

大竹
そこはせいぜい「素人の浅はかさ」と言ってくれ、「浅ましさ」はちょっと・・そこは「浅はかさ」って言わなくちゃダメだと思う。

はるな
そのことが傷付くことさえ分からなかった・・。

大竹
浅ましいんだよ、お前は(笑)

はるな
そうなんだ、どういう意味?調べようかな?

浅ましい(あさましい)の意味 - goo国語辞書

タツオ
いろんな種類の木があるのが「森」なんですよ。だから「林」っていうのは1種類なんですよね。

大竹
竹林(たけばやし)!!

タツオ
「竹林」とか「松林」って言うじゃないですか?で、「雑木林」っていうのはわざわざ雑種だよって言ってるからあるんですよ。

大竹
じゃあ「雑木林」と「森」とは違う?「雑木林」はいろんなものがあるじゃない?

タツオ
「雑木林」はいろんなものがある林なので、じゃあ木の量じゃないですかね・・最終的には。

大竹
おいっ!ツッコまれたじゃない。最終的に木の量だったら、はるな愛の方が正しい(笑)

はるな
あと、よーく「林」を見ていて下さい。絶対2,3本違う木が生えてるから!ホンマに(笑)

タツオ
そうすね、よーく見たらね(笑)

はるな
でも面白いですね、そう考えたら。

大竹
ああ、そういうことに悩んでいたのね?

タツオ
そういうことが本当に好きで研究の道にも入って、ずっと国語辞典も集めていたんですけれども。自分の研究ばっかりしてると不安なんですよ。「これ本当に世の中の役に立ってないんじゃないか?時間を無駄にしているんじゃないか?」と。

大竹
言っとくけど、立ってねえよ!

タツオ
ハハハハハハハ、言われちゃいました(笑)

大竹
本人が面白がってる分には全然構わないけど、ここに来て「森」と「林」の違いをとくとくと説明されてもさ。

タツオ
それでなんか「他の人はどんな研究しているのかな?」って図書館で他の人の論文を読むようになったんですよ。そしたら、僕より時間を湯水のように使っている人がいるな!っていうのに気づいて・・そういう「ヘンな論文」を集めて安心するっていう作業をずっとやってたんですよね。


大竹
やっぱり頭がいいね、無理矢理自分の論文の話に結びつけて。これから今日の論文の話とつなげて・・頭いいね、大学どこ出ているの?

タツオ
僕は早稲田ですね。

大竹
文学部?

タツオ
第一文学部、14年間通いました。

大竹
すごいな、たくさん通えばいいってもんじゃないけど(笑)

タツオ
学部5年、修士3年、博士6年。

大竹
博士号まで取ったの?

タツオ
博士課程まで行ったんですけど、博士号がもらえなかったんです。そういうシステムなんですよ。博士号を出さない大学だったんですよ、早稲田・・文学部。

はるな
それは知らずに?

タツオ
いやまあ知っててですけど、まあまあ定年退職しないと博士もらえないぐらいな感じの。

大竹
後半ではその論文の話をするけど、もうちょっと前段の話をさせて欲しいんだけど。

タツオ
もちろん、もちろん。

大竹
もうちょっとだけね。それでそういうのって日常生活とか友だちはそんなにできて行かなかったわけじゃない?

タツオ
そうですね。

大竹
それでだいたいでもさ、収集癖とかさモノにこだわるタイプって女の人には・・まあこんなこと言うのは失礼だけど、あんまりいないじゃない?

タツオ
ああ、確かにそうですね。

大竹
近ごろ「歴女」とか城跡なんとかとかいろいろ出てきたけど、昔にはそんなにいなかったじゃない?

タツオ
いなかったと思います、収集癖自体がないって言われてますよね。

大竹
ないよね?女の人は宝石と香水ぐらいだよね?

タツオ
コレクションも最初行き着くのは全部ってことなんですよね。なのでフィギュア集めたりする人もバージョン違いとか特典なんちゃらみたいなそういうのを集めると全部知っているっていうことに価値があるんで。

大竹
だから1回あのフィギュアのオタクの人?「TVタックル」で来てもらって話したけど、その人たちは何をやっているかって言ったら「俺には彼女が4人いる、今日は全部連れてきたから見るか」って言ってフィギュアを目の前に4体並べて「最初の妻」とか言ってるわけさ。

タツオ
なるほど僕は3体ですね、そういう意味では。

はるな
いるんですか?

タツオ
はい、僕も美少女フィギュアを集めているんで。

大竹
だからあの国語辞典なんかには別の名前は付いてないの?「俺の妻」とか・・

タツオ
付いてないです。略称はあるんですね。

大竹
略称ってどんなの?

タツオ
例えば皆さんご存じだったら「新明解国語辞典」だと「新解さん」って呼ばれてる。新海誠じゃないですよ、「新解さん」っていうのが先ですからね。


「岩波国語辞典」は「岩国」(いわこく)とかそういう略称が。


はるな
どうでもいいけど、すっごいツバ飛びますね。国語辞典の話になったら(笑)

タツオ
ごめんなさい、これがオタクなんです。

大竹
それを彼女とかっていうようなものとは関係なく、じゃあ奥手だったわけそういうことって?それとも彼女もいながらそういうことだったの?・・どうだったの、そこらへん?

タツオ
いやまあなんか・・その特に取り立ててこういう国語辞典を集めているっていうのは人に言わないものだったので、論文読んでいるとか・・。

大竹
じゃあそういうことは言わないけど、彼女は普通にいたんだ?

タツオ
いた時期もあります。

大竹
それで君のそういうことは全然その彼女には話してない?知らない?

タツオ
そうですね、はい。まあ2次元の彼女にはすごい言ってますけどね。

はるな
2次元・・(笑)

大竹
フィギュアにはね。

タツオ
「ごめんね、こんなに部屋が狭くて」って言ってますけどね。

はるな
こういう2次元の話になると流暢にしゃべるけど。実際、人を相手にした恋愛の話を大竹さんがパッと聞きつけたようなときにはちょっと表情と言葉が詰まったんですよ。ちょっと今、横で見たんですけど。

大竹
お前、そんな厳しい目で見るな。サンキュータツオさんをそんな厳しい目で見なくてもいいと思うんだけど。

タツオ
ゲームだったらすごい強いんですけどね。ゲームだったらすごい落としてるんですけどね。

はるな
恋愛はあんまり興味がないんですか?

タツオ
時間が掛かりますよね、恋愛って?その時間がもったいないなって思っちゃうんですよね。そのかけた時間だけ確実なものが得られるかどうか分かんないじゃないですか?

でも論文とか研究っていうのはかけた時間だけ必ず何か結果が得られるんですよ。「分からなかった」っていうこともちゃんと得られるんで、それがやっぱり大きいですね。

大竹
恋愛にはない?

タツオ
ないですね(笑)

はるな
強く!

大竹
そういうことは時間の無駄?

タツオ
個体は進化するんで、例えば26歳のときの彼女と27歳のときの彼女ってまた価値観も変わるじゃないですか?

はるな
こっちもだし、向こうもやしね。

タツオ
前に得られたデータが適用できないっていうね。人間はそこはあやふやなんですね。それだったら100人のデータ取れるんだったら100人と付き合いますけど。それは物理的にできないじゃないですか?

大竹
いや、そんなことはないよ・・いいや嘘だけど(笑)

はるな
どういう立ち位置?でも今は恋愛というかご結婚か何かは?

タツオ
全然してないですね。

はるな
独身ですか?

タツオ
もちろんそうです。

大竹
もったいないその時間が?恋愛なんかくだらないと。

タツオ
僕は大学院に入るときに指導教授に「君は人並みの幸せを得ようとは思わないようにね」って言われるんです。文学部の大学院に入るってそういうことなんで。収入もないし、もう女性の理解を得られるとは思うなという覚悟でもう入ってますので。

大竹
でもそういうものだって、例えば藤井四段みたいなことになってきたら君に憧れる人とかが世の中にたくさん出て来たりすることもあるでしょ?

タツオ
そうですね、だから10代でもすごい研究をする人はたくさんいますので藤井さんみたいにね。藤井さんすごい注目されてますけど「走れメロス」のメロスって時速どれくらいで走っていたのか?とかそういうのを計算する人とかって出てきてたんで面白いですよ。

大竹
「走れメロス」ってどのくらいで時間走ったの?


タツオ
時速29キロって、実際にはそんなに走ってないっていうのが分かったんです。走った距離と時間を考えて時速を計測したんですよ。

大竹
メロスはそんなに走ってない?じゃあマラソンなんか間違っているじゃないか!42.195キロは走っちゃいかん!

タツオ
途中、寝たりしていますからね。あと妹の結婚式で酔っ払ったりしてますから。

大竹
そんなことしてたの!いやー知らなかった。

タツオ
山賊に襲われたりとかも。

大竹
そんなことしてたの!メロスが!知らなかった、そんなの。

タツオ
途中、疲れて寝たりとか。

大竹
今回の本は、どういうふうなことですか?

タツオ
私がライフワークで集めている変な論文を紹介する本「ヘンな論文」という。2年前にも出したんですけどその第2弾、今回から読んでいただいても分かるようないろんなジャンルの論文を集めた本です。

はるな
なんかプロ野球選手と結婚する方法とか、すごい気になるの!

タツオ
気になるじゃないですか?そうでしょ?普通みんなぼんやり「プロ野球選手と結婚したいわー」って思って、実際どうやったら結婚したら分かんないじゃないですか?

はるな
女子アナにまずなってとか・・。

タツオ
そうでしょ?そこが素人の浅ましさです、だから。浅はかかつ浅ましいです。

はるな
私にはつれないのね・・。

タツオ
ハハハハ、プロ野球選手と結婚している相手の職業がどういう職業が多くて、平均何歳で結婚しているか?っていうのを全部調べて。とりあえず自分の容姿は置いといて、結婚できる人はどういうところにいる人なのか?

大竹
そうそうだから恋愛感情とかそういうことは彼は言ってないわけ。そうじゃなくてどういう・・例えばどういう人が多かったんですか?年齢とか・・

タツオ
水商売関係者です。つまり各球団のフランチャイズのある都市のホステスがもっとも結婚相手として多かったっていうのがデータで分かったんです。で、アナウンサーっていうのは本当に超トップ選手でしか結婚してないんですよ。

大竹
あ、なるほど!トッププレイヤー、話題の。

タツオ
もうメジャーリーグとか行くような人ぐらいしか、しかもヤクルトとかが多いんですよ。それはなぜか?っていうと在京の球団じゃないとそういう人たちと接点がないので。なかなか出会えない。

大竹
ヤクルトは接点が多いの?

タツオ
あのー、フジテレビと・・。

はるな
フジテレビの方とのが多いですね、そういえば。

タツオ
だから実際のプロ野球選手にアンケートを採って「奥さんとどうやって知り合ったか?」っていうのを全部教えてもらっているんですよ。

大竹
すごいな。

タツオ
すごいじゃないですか?でも最も多いのは、北海道日本ハムだったら札幌、とか広島東洋カープだったら広島にある水商売のホステスさん。

大竹
東京にいたホステスが札幌に流れてるっていう噂がある。

タツオ
しかもこれは先輩が行きつけのお店に連れていってもらうパターンです。

大竹
そうだね、そうだそうだ!

タツオ
っていうことは、在京の先輩御用達のホステスとか代々先輩から後輩に受け継がれているんですよね。そこでなじみのホステスさんになればプロなので口も堅いですし、徐々に人間としての心も通わせられるっていうことで。

大竹
しかもプロ野球選手って意外と野球ばっかりやってきてるから社会にそんなに接してない。まあ彼女がいたかもしれないけれど、社会に出てみて最初に連れて行かれたお店・・そういうところで初めて・・

どっちかって言ったら一生懸命野球をやっていた男よりもホステスさんの方が世間をよく知っていそう。

タツオ
そうなんです!やっぱりそういう一流ホステスさんって毎日5紙くらい新聞読んでね、話を合わせることもできるぐらいけっこう優秀な人たちが多いので頼もしい。

大竹
日経新聞読んでるんだから、株の動きなんか知っているんだから。「今日は下がっちゃって、あなたガッカリね」なんて。

タツオ
本当頼もしいじゃないですか。第2の人生の方が長いわけですから野球選手。そうなったらちゃんと自分をマネジメントしてくれるような奥さん。

大竹
君の研究はもう世の中の人のためになってるじゃないか、十分なってる。このデータ大事だよね!データから分析すること大事だよね、これはもうプロ野球の監督とかそういうのにいろんなデータで教えてあげたいくらいだよね。

タツオ
中日の選手だけは年上の奥さんをもらうっていうデータが出ていたりとか。

大竹
落合とか?

タツオ
そうなんです、みんな中日の選手って2,3歳年上の女性と結婚している。

大竹
もうお前名古屋行け、名古屋!

タツオ
だから直感だけじゃなくて、研究してはじめて得られることとか一見何の役に立つか分からないっていう論文も紹介してくれているということで、そういうのを集めました。

大竹
面白いよね。

はるな
ちょっと私も読んでみたいなと思う。

タツオ
全然心こもってないじゃないですか!

はるな
いやいや、ホンマに読みます。

大竹
「おっぱいの揺れとブラのずれ」気になるねえ。

タツオ
これ実際にプラジャーがなんでズレるのか?っていうのを研究した論文ですね。

大竹
中身に興味は?

タツオ
中身はもちろん興味があります!

はるな
はい、ということで今日はどうもありがとうございました。

(了)

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文字起こしをしたり、自分の見聞したことを書いたりしている会社員です。

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