作家・大沢在昌が語る「『新宿鮫』を出すまでの間の11年間まったく本が売れませんでしたから」

2018/03/26

ゴールデンラジオ 作家 室井佑月 出版不況 新宿鮫 大沢在昌 大竹まこと 覆面作家

今回は2017年12月1日放送「大竹まことゴールデンラジオ!」
「大竹メインディッシュ」大沢在昌さんの回を
起こしたいと思います。


大竹まこと(以下、大竹)
はい、ようこそいらっしゃいました。

大沢在昌(以下、大沢)
どうもこんにちは、よろしくお願いします。

大竹
大沢さんは趣味に遊びにいきいきとしていらっしゃいますね。

大沢
そんなことないですよ。もう仕事にあえぎ、お金がなくて・・酒場でお金を使いすぎたり、ゴルフでお金を使いすぎたり、道具にお金を使いすぎて・・もうひたすら書いて、書いたそばから右から左にお金が出ていくという。

大竹
書いたものの、銀座あたりの酒場で落とすお金ってどう・・比重・・

大沢
何を言わせたいんですか!(笑)

大竹
どのくらい?

大沢
もう今は本当に昔に比べると。

大竹
昔はもう毎日でしょ?

大沢
まあそうですね、昔はあの風営法が実は大きなテーマなんですけども。今は風営法がすごくうるさくなって隣に座って接客する・・それは女性でも男性でもそういうお店は午前1時までっていう決まりがあるんですよね。

銀座はもう昔から12時1時でピタッとお店終わるんですけど。まあバブルとかその後ちょっとぐらいまではだいたい六本木では3時ぐらいまで飲み屋さんがやってたんです。

大竹
だからあのころは銀座で飲んで、そこから六本木?

大沢
銀座で終わって、そこからまた六本木に行くということはダブルでお金がかかるわけで。それでお金を使って、だから今に至って全くお金が残っていないという状態なわけですよね。

大竹
あのね、あのころ銀座で呑んだ方たちが六本木に行くときにタクシーはみんな5千円とか1万円とか札で・・バブルのころはそうやってね。俺そのころちょうど銀座でラーメン屋の出前持ちやってたもんですから。そういうお客さんをずーっと見てて。

大沢
なんていうラーメン屋さんにいたんですか?

大竹
天下一ラーメン、行ったことあると思いますが高いラーメン屋で。

大沢
高いかなあ?(笑)

小説家を主人公にした「覆面作家」


大竹
まあ皆さんの感覚とちょっと違ったと思います。さて今回は「覆面作家」というご本をお書きになりました。ちょっと参考資料を読ませていただきましたが、どの話を・・これは短編が詰まっているんだけど、室井はどれを興味深く読みました?



室井佑月(以下、室井)
私が一番好きなのは「確認」、すごい全部面白かったんですけれども次に自分の好みでいいんだったら「大金」。

大沢
みんな飲み屋の女性が絡んでいる話だよね。

室井
そこもなんかやっぱり大沢さんのことを思い出しながら・・

大沢
思い出しながらって別に付き合ってたわけじゃないから、やめてくれる?そういう言い方すんの(笑)

室井
なんかスリムな身長の高いホステスさんが好きなのかな?とかって。

大沢
ああ、そうですね。まあホステスさんに限らず女性はスリムな方が好きです。

大竹
まあ本からでもその辺のことはちょっとうかがえるところはありますよね。で、大沢さんは昔とちょっと考えが変わってきたと?

大沢
いや、まあ言い訳なんですけど。この「覆面作家」という作品集は主人公が作家、それもハードボイルドミステリーを書いている「私」という名前はまあそこには出てこないんですけども。まあ「○○」というふうに伏せてあって。

読む人がだいたい私とかぶるだろうと思わせるような書き方をしているわけですよね。作家を主人公にして小説を書くって当たり前ですけど世の中の職業で一番よく分かっているのが作家なわけですから。それも昨日今日始めたわけじゃなくて、もうじき40年になりますから私も、まあ安易じゃないか?と。

普通は例えば警察官を主人公にしようが新聞記者を主人公にしようが、俳優を主人公にしようが、その業界のことをちょっといろいろ調べて。ちょっと泥縄ですけどその知識を作品の中に散りばめて書く、それがまあ仕事っぽいところではあるんですえけど小説家は。

この小説家を主人公に書いてしまえば、そのまんまベタで書けるんで「ちょっと安易だな」と思って小説家を主人公にしたものを書いたことがなかったんですね。もう100冊くらい出しているんですけど。近い例えば漫画の原作者とかは書いたことがあるんですけど。

ただ今回のこの話は一番最初に出てくる「幽霊」という作品が面白いネタがあるからと言って推理作家のところに持ち込んでくる男がいて。そのネタがあながち嘘とも思えない、社会のアンダーグラウンドの中でそういううごめいている集団がいるみたいな話で。

その集団のことをアイデアとして思いついたときに、普通に例えば私が他で書いている「新宿鮫」とかあういう刑事を主人公にした話で書くと「これはけっこう大変だな」と実態を描くのは。ちょっと雲をつかむような話なんでね。

その雲をつかむような話だということしか書けないとしたら一番分かりやすいのは作家を主人公にして、そこに持ち込みがあったというふうが一番安易ですけど分かりやすいなと。

これを1冊にするまで自分がこれをシリーズで書くっていうことを全く思ってなかったんですよ。たまたまその「幽霊」というのを書いて、そのあと割と面白いっていうんで「あんなのを他に何本か」って言われて「村」というのを書いて。そうするとだんだんスケベな根性が出てきて「1冊分書くか!」と(笑)

「私シリーズ」って編集者とは言っていたんですけども、「私シリーズ1冊分書こうかね」と言って開き直って推理作家を主人公にしないと書けない・・「確認」とかそういうのはあれですけど、例えば・・なんだっけ、忘れちゃったなタイトルを・・古いものが多いから。

この「覆面作家」であるとかそういうのは、もうあえて意識して小説家が小説家の話を書くというかたちにしました。

大竹
そうなんだ、そこは今まであんまり楽ちんすぎるから避けてきたところで。

室井
だってもう100冊出されてるんだから、最初の1発が物書きの話で。2発目も物書きのっつったら「あれ?」って思いますけど(笑)

大竹
でも俺も読ませていただいたんですけど、やっぱりすごいなと思うのはどの書き出しも何気なくものすごい風景描写とか人を引き込むようなディティールとか、書いてないんだよね?そんなんじゃなくて・・

室井
そう、1日に1編ずつ読もうと思ったんだけど、気付いたら全部読んじゃってた(笑)

大竹
そうだよね。これはちょっと短編で分かれているのもあるんだけど、けっこう気楽な感じで読める本だよね。

室井
だけどなんかすごいリアルでした。

大沢
そこはやっぱり書いた人間の顔が思い浮かぶようなつくりになっているんで、まああちこちでも言ってるんですけど。ここに出てくる小説家に日常は本当にリアルです、そのまんま私ですと。ただし、そこに襲いかかってくる事件というか、あるいは関わってくる美女とか全部フィクションですと。実際はそういう華やかのことも怖いこともなにもなく、ただ日々淡々と過ごしていますと。ただ生活だけはリアルです。

室井
「確認」とかって本当にすごい、殺し屋が本当にそういうふうに身近にいるんじゃないかなって思っちゃった。

大沢
いるわけないじゃない!(笑)

大竹
でもこれで女性の作家の方が登場するやつがあるじゃないですか、美人の。この番組に旦那さまが作家で奥様が官能小説家って方が来たんですよ。その女性がすごい綺麗だったんですよ、それとちょっとダブってきてね。

大沢
その旦那さんは生きてらっしゃるんですか?

大竹
まだいる、まだって言い方は失礼だけど(笑)まあそういうこともあって・・リアルじゃない話も設定はリアルなんだけどリアルじゃない話が入ってくるのも番組やってたときに日常の中にリアルじゃないことがストンと入ってくるんだなっていうふうに思ってね「ああ、そうか!」と思いましたけども。でもこの本は何冊目?

大沢
いやたぶんね、ちゃんと数えたことがないんで分かんないんですけど。たぶん100冊目を超えたぐらいなんじゃないかな?と思うんですよね。本の数え方って例えばエッセイを入れるか?とか小説だけで数えるか?とかあるんで。たぶん小説だけでちょうど100かその直前ぐらいかなと。それは事務所の人間が数えてくれているんで、僕はあんまりそういうのを気にしないんで。

大竹
「新宿鮫」のシリーズって何作まで?



大沢
あれは短編集も入れて11作です、だからまあ1割ですね。

大竹
「新宿鮫」はどうするんですか?まだ・・

大沢
来年の頭から長編で言えば第11作目になるんですけど、連載開始する予定でおります。オオカミ少年って言われちゃうんですけどいつも「来年書く、来年書く」ってもう最後のが2011年ですから、もう6年書いてないんで。

大竹
うちの女房は大沢さんの本が大好きなんですけど、このシリーズをとても楽しみにしておりまして。ぜひ書いていただきたいと思うんですけど。

大沢
ありがとうございます、頑張ります。

『新宿鮫』までの28作品・11年間は初版だけ


大竹
大沢さんは今までけっこうラッキーな感じで物書きになっちゃった・・

大沢
そんなわけないじゃないですか!(笑)

大竹
いやでも他の人みたいにド貧乏のどん底みたいなことはあんまり・・

室井
そういうイメージ全然ないや。

大沢
いや売れない苦労をしてますよ。

大竹
そうですか!?

大沢
23歳でデビューして、まあデビューこそ早かったんですけど。今は若いデビューっていうのはけっこう話題になったりしますけど当時は逆に特にハードボイルドですから「あんな若造が書いたもの・・」っていう感じで評論家にも相手にされないですし。

僕はそれで言うと79年デビューして90年に「新宿鮫」を出すまでの間の11年間、作品でいうと28冊まったく本が売れませんでしたから。

室井
そんなことイメージにない。

大沢
今の時代だったら、そんな28冊も売れない作家なんかすぐに消えているんですけど。当時はまだ出版界も景気が良かったんで。まあなんとなく養ってもらえたんですね。

だからもう本当に本屋さんに行って、その月の新刊で今月僕の本が出ているのに僕のだけ無いんです。だから「なんで無いんだろう?」と思って聞いたら赤川次郎さんの台にされてて。赤川さんの本が全部売れると俺の1冊目が・・あんまり言うと赤川さんが悪いみたいだから申し訳ないんだけど(笑)要は売れる作家のためにスペースしか本屋さんは空けないよっていう。

大竹
それはちょっと切ない話ですね(笑)赤川さんの本を全部買っちゃえばね・・自分で(笑)

大沢
そうなんですよ。それは僕、大赤字じゃないですか(笑)

室井
でもすごい!最初から平置きにされるだけですごいですよ。

大沢
いやいや、だからそれがされないからそうなってるわけよ。本の量が今より少なかったから、今は例えばよく言うんですけど100万部の売上げを立てるのに簡単な言い方をすると100冊本を出して1万部ずつ売れて100万部。かつてはそういう意味では100冊出さずに50冊ぐらいで100万部の売上げが立つっていう時代だったんですね。

それがどんどん売れなくなったもんだから、出版社もどんどん本のアイテム数を増やしてきて売上げだけ維持しようとする。それがまあ逆効果になっているというか・・1冊1冊が売れなくなる原因にもなってますし。

だから本を作り過ぎないで欲しいっていうことはよく言っているんですけど、まあでもいずれこのまんま行くと出版界っていうのは完全に破綻に向かって進んでますからシビアな言い方をすればもう10年以内に本屋さんも出版社も作家も3分の1から半数ぐらいは消えるってやつ、僕自身も含めて生き延びられるっていう保証はない。

室井
けどそうかもしれないです。お友達だった同じような職業の人がみんな田舎に帰ったりとか。

大沢
まあ廃業したり、作家のつらいところはタレントも同じだと思うんですけど「元」っていう肩書きがないんで気が付いたらいなくなってる。「そういえば昔いたよね?大沢在昌って。最近どうしてるのかね?」って「なんか八百屋で働いているらしいよ」みたいなそういうことですよね。

大竹
でも若いときから売れたんじゃないんですか?イメージとしては。

大沢
僕はだから28冊ずーっと本は初版しかなくて、そのころたまに珍しいファンだっていう人に会うと「僕は大沢先生の本は全部初版で持ってます!」って言われると「俺の本は初版しかねえんだよ!」ってふてくされてたっていう(笑)

若い人への言葉「自分を諦めるな」


大竹
2刷りがないから、全部初版だっていう。でもいろいろ経験をお積みになっていい言葉だなって思うことをおっしゃっていて「自分を諦めるな」っていう意味合いのことをおっしゃっていて。

大沢
若い人によく言います。

大竹
それはどんな言葉ですか?

大沢
今の若い人って本当に・・まあ言い方は悪いけど、最初っから無理をしない。諦めてる。身の丈に合う生き方をしようとする人が多いと思うんですね。

もちろんそれはケガはしないかもしれないけれども、若いときに冒険しなかったらもう冒険できるときなんか無いですから。大竹さんも当然そうだったと思いますけれども、若いころは背伸びをして突っ張って。後から考えるともう恥ずかしくてやってられないようなことを平気でしてたじゃないですか?

大竹
はい、人に言われるとけっこうこれでも堪えるタイプですけれども。「してた」ってもう決めつけですからね。

大沢
だってそういう顔してますから!大竹さんも。

大竹
まあ本当に今、女房がVHSみたいなやつをちょっと俺も年だから若いころのをDVDに整理してるんだけど。大沢さんに言われた通り、本当若いころ自己顕示欲のかたまりみたいな・・。

室井
外に遊びに行ったりとかしないんですよね、若い子。

大沢
そこに話を振っちゃうとちょっと飛ぶけど・・。だから若いときっていうのは無茶する、背伸びする、そのときは自分は格好良いと思っているけど後から考えると無茶苦茶格好悪いんだけど・・大人から見るとね。

大竹
しかもその上、後先も考えてない。

大沢
だから大ケガもしたかもしれない。たまたま大ケガしないで済んだっていうだけで。でもそれをやれるときにやらなかったらやれないじゃないですか?だからそれを含めて「自分を諦めるな」っていうのは自分の中にある可能性っていうものをとにかく自分で決めるなと。

「俺はここまでの人間だ。これ以上にはなれない」とかそういうなのを決めるなよと。やってやってやってダメだったらそれはしょうがない。そういうこともある人生には上手くいかないことの方が多いんだから。

大竹
20年先に花開くこともあれば、40年先にそうなる可能性もあると。だから諦めるなと。

大沢
最初に諦めちゃったら、もう絶対そこから先はないんで。

大竹
ダメでもダメで、またそれはそれの・・

大沢
それはしょうがない。でも後で「俺はあのとき、やれるだけやった」って少なくとも自分には言い訳できるじゃないですか?それをやらなかったら自分に言い訳すらできないんで。それは寂しいなって思うんですよ。

大竹
でも子どものころから、後にも先にも1回だけお母様におっしゃった言葉あるそうですね。「俺は天才なんだから、絶対可能なんだ!」と。

大沢
そういう古いネタを振ってくるの嫌だな(笑)まだ全然デビューする前で、これは父親がガンで余命幾ばくもないときに僕が小説家になるという夢を捨てないっていうんで母親が「お父さん死んでも死にきれないから、嘘でもいいから『諦める』って言え」って言われて、「いや、諦めない」って言って。

「あんたが作家になるなんて誰が決めたのさ!」って言うから・・それは世の中の誰も知らないし、でも自分を信じるしかないじゃないですか?だから「俺には才能がある。だから俺は絶対作家になるんだ」って言ったら、もう完全に「あっこの子おかしくなったわ」っていう顔して見られてのを覚えてますけどね。

大竹
お母様に?「普通の精神状態じゃない!この子は。もうちょっといっちゃってる」と。

大沢
でもそう自分で自分を信じてやらなかったら、よく作家志望の人に講座とかで・・例えば教室に50人いて「みんな自分は才能があると思ってるでしょ?」と。「それを信じなきゃ誰も作家になれないよ。でも99%は錯覚だからね」と言うんですよ。

でも自分がまず自分を信じなかったら絶対なれないから。でも錯覚だっていうこともあるからそれに気付くことも、あるときあるかもしれない。それまでは信じなさいよと。

大竹
あるとき「やっぱりこれ随分やってきたけど限界だな」って思うときありますよね?

大沢
あります、僕自身も何回かそういうときがありました。まさに「新宿鮫」の前の作品を出したときに周りの北方さんだとか逢坂さんとか仲間たちがどんどんブレイクして文学賞を取ったりベストセラーを書いているときに、僕だけいつまで経っても鳴かず飛ばず。

28冊目の本に1年半をかけて自分のできる最良のものというのをブチ込んで書いた。これが例えば1回くらい重版しないかと。落ちてもいいから何か文学賞の候補にならないかと。ところが全くダメで、そのときはキツかったです。それはもう「俺はもうダメかもしれんな・・」ってそのとき一瞬思いました。

大竹
それで精魂込めたのが28作目で・・

大沢
それでやけくそになって書いたのが29冊目の「新宿鮫」なんですよ。だからタイムラグっていうのはあるんですよね。努力っていうのは必ずそのとき答えが出るわけじゃないなっていうのも学びましたし。

大竹
でもその28作目で全部命がけで書いた本が売れなかった・・

大沢
全く売れない、話題にもならない、文学賞の候補にもならない。「なんだよ!俺のことなんて結局誰も見てないんだな」と。それプラス「俺の書いたものなんて、そこまでの価値がないんだな」ってそのとき思いましたね。

28冊目っていったら、そこそこの量じゃないですか!?一応、玄人っていえる量ですから(笑)2冊目、3冊目っていうわけじゃないんで。

大竹
それが29冊目で、本当に人生って分かんない。

大沢
だから28冊目がダメで諦めて「作家辞めてもう八百屋になるわ」って言ってたら「新宿鮫」がないわけですから。だから僕しばらく「新宿鮫」っていう本を自分が書いたっていうのは夢じゃないのか?と。自分が売れたとか賞をもらったっていうのは妄想でまだ相変わらず俺は売れなくて、そういう夢を見ているんじゃないかと思って。

原稿を書きながら自分の横に自分の書いた本を置く本棚があるので、そこを見て「新宿鮫」があるのを見て「ああ、夢じゃなかった本当だったんた」っていうのが4、5年そういう日々があります。

大竹
へええええー、人によってそれが34歳で迎えるか?60歳で迎えるか?は分からないよね。今日は本のご紹介なので良いお話もありがとうございました。

大沢
とんでもないです。

(了)



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自分の写真
文字起こしをしたり、自分の見聞したことを書いたりしている会社員です。

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